羊蹄山バックに咲き誇るから更に美しい!羊蹄山山麓の桜スポット3選

北海道のゴールデンウィークといえば桜前線上陸と重なり、鮮やかなピンクが待ちわびた春の到来を感じさせてくれます。
各所では花見イベントが行われたり、花見スポットへのドライブなんかも人気があります。

しかし、広い北海道。ゴールデンウィーク以降もまだまだ桜を楽しめる場所があります。
もちろん北上していけば良い訳ですが、それだけではありません。
標高差や冬場の降雪量に影響されて、周りより遅く咲くポイントがあります。
羊蹄山周辺はまさにそんな場所。札幌より1~2週間遅くに満開を迎えますので満開はこれからです。
今回はそんな羊蹄山周辺の桜スポットをご紹介します。

真狩神社(真狩村)

真狩神社の桜並木は知る人も多い場所だと思います。
道々66号線を真狩村からニセコ町へ進んでいくと、右手に羊蹄山へ向かって真直ぐに立ち並ぶ桜が見えてきます。

真狩神社の桜並木は1920年(大正9年)に地域の人達によって植えられたエゾヤマザクラですので、
単純に計算して96年ものの桜を楽しめます。
500メートル先の本殿に向かって両側に桜が並び、鳥居をくぐりピンクのトンネルの中を進むと幸せな気持ちになれます。






この桜並木の道は、普通の道路ですので車での進入も可能ですが、特にこの時期は人が多いので注意が必要です。
駐車場もありますので、車を降りてゆっくり歩いて観賞するのがお勧めです。
桜のトンネルを抜け、先にある神社でお参りし、振り返った時の光景に感動します。
雪が残る羊蹄山をバックにひときわ鮮やかに栄える桜を楽しめますよ。

所在地:虻田郡真狩村村社78 [GoogleMap]

一本桜(京極町)

「緑の草原の中、一本だけ大きな桜の木が立っている」、物語の中でありそうな光景で、現実感がないように感じますが、そんな景色を見ることができます。
京極町の町営牧場「大富牧場」の中に、一本桜と呼ばれる大きな桜の木があります。
山の上にある広大な牧場の中に一本だけ立っている為、バックに空や羊蹄山を配して鮮やかなピンク色が際立ちます。






場所が山奥の為なかなか行きにくいですが、この時期には多くの人がカメラを携えて訪れています。
山の上にある牧場ですので360度視界が開けており、脇の道路から角度を変え色々な表情を楽しめます。
吹きさらしの中、桜の木を現在迄維持し続けてきた努力や、人の想いを綺麗に咲く花に重ねて観てしまいます。

所在地:虻田郡京極町大富 [GoogleMap]

双子のサクランボの木(ニセコ町)

桜とは違いますが、ニセコ町のパンフレット等でよく見かける「双子のサクランボの木」。
周辺の桜よりも1~2週間遅れて満開を迎えますので、この時期はまだ咲き始めたばかりです。
こちらも人気で、ニセコ町の「ふるさと眺望点」に指定されており、多くの人が見学に来ています。






現在、高齢と病気の影響で倒木の危機に瀕しており、町をあげて回復に努めております。
畑の中にあるため周りに何も無くバックに羊蹄山と、こちらも見栄えのする景観で、
朝、昼、夕方と時間によって大きく表情を変えるため、写真を撮る人には非常に魅力溢れる場所です。

所在地:虻田郡ニセコ町字曾我 [GoogleMap]

今回ご紹介した場所は、私有地であったり、仕事で大切な土地であったりします。
立ち入り禁止の看板等が無い事から、勝手にその土地へ侵入してしまう人が多く、
管理者の皆様が大変な思いをしてしまっていると聞きました。
看板が無いのは景観を大切に考えているからであって、侵入していいわけではありません。
より良い写真を撮りたいという気持ちから、自分に都合のよい解釈をするのはやめて、
その景観を守っている方々に感謝し、迷惑をかける行為は慎みましょう。
綺麗な景観を今後も楽しめるよう、最低限のモラルを持って楽しみたいですね。