「すながわスイートロード」のお店を取り上げているこのコーナー、今回は和菓子を専門に扱うお店をご紹介します。創業当時から砂川で和菓子を作り続ける「吉川食品」です。さて、今回はどんなお菓子たちと出会えるのでしょうか?
冷凍ものだからこそ可能なこと
▼創業当初から同じ場所、吉川食品株式会社
「吉川食品」が誕生したのは1953年のこと。最初は大福やおもちを販売する和菓子屋からのスタートでした。それが業務用へと転換していったのが1970年くらい、ちょうど冷凍技術を取り入れた頃のことです。
現在では冷凍ものを専門に扱っており、そのため全国のスーパーで北海道で食べるのと変わらないおいしさの和菓子を購入できるというのが「吉川食品」最大の魅力と言えるでしょう。
本社にて、作業工程を見学させてもらいました。
▼大きな釜が並ぶ光景に、ワクワクします
大きな釜で炊いているのは、あずきです。「吉川食品」では、十勝産を使っています。ちなみに、商品に使われている材料は、もち米も砂糖もきなこも塩も、すべて北海道産です。
▼あずきが詰まった大量のばんじゅう!
和菓子にとって、あずきは命。大量のばんじゅうが積み重ねられ、そのどれにもたっぷりとあずきが敷き詰められています。ちょっと圧倒される眺めです。
▼機械に頼らない作業工程に驚き
おはぎは、ひとつひとつ、人の手で丸められていきます。「吉川食品」の商品が全国で求められるのは、素材の良さはもちろん、こうした手間暇かけた工程があるからこそ。大ぶりのおはぎが、いかにもおいしそうな表情で並んでいきます。
▼冷凍した商品は全国へ出荷される
こうして大切に作られた商品は、-30℃で2~3時間かけて冷凍されます。冷凍だからこそ、保存がきくというのも大きな特長です。長いものでは、賞味期限が1年ほどだというから驚きです。食べる時は自然解凍します。作りたてと同じようなおいしさが、全国どこの家庭でも食べられます。
北海道のおいしさを全国の家庭へ
ちなみに、砂川にある吉川食品株式会社には、直売所が設けられています。
▼直売所内の様子
何と言っても人気なのは、やはり「十勝おはぎ」です。
▼「十勝おはぎ おぐら」
あずきの風味がしっかりと感じられる餡は、ほどよい甘さでしっとり、もっちり。食べごたえもあり、きっと満足できるはずです。「おぐら」の他に「きなこ」「ゴマ」「ずんだ」もあります。
▼4種類買って、食べ比べするのも楽しそう
すながわスイートロード協議会のイベントに出店したり、2016年の11月には東京の早稲田に直営所をオープンしたりと、何かと話題の多い「吉川食品」。現在では全国のスーパーのみならず、アメリカ、イギリス、カナダなど、海外のスーパーにも進出しています。吉川というブランドを知ってもらい、北海道を、さらには砂川を知ってもらいたいという思いが、そこにはあります。
北海道ではない場所に住んでいる人も、近所のスーパーで「吉川食品」の商品を見かけたら、ぜひ手に取ってみてください。北海道のおいしさは、意外と身近にあるものだと実感してもらえるはずです。
(2023年2月24日:店舗情報を更新しました。)