縦に長く伸びる日本列島。どうせならその一番てっぺん、最北の地へ足を踏み入れてみたいと思いませんか。日本最北の地といえば、そう、稚内です。宗谷岬からわずか43kmの距離にロシア連邦・サハリン州を望む稚内は、日本各地からはもちろん、海外からも多くの人が訪れる観光地。特別な場所には、きっと特別な体験が待っているはず。それでは、稚内の魅力に迫ってみましょう。(トップ写真提供:稚内市)
稚内で人気の8つのイベントをご紹介!
稚内では、季節ごとにさまざまなイベントが開催されています。最北を旅するなら、せっかくだからそんなイベントに合わせて計画を立ててみるのも楽しいかもしれません。そこで、まずは人気のイベントをご紹介していきましょう。
【1】6月中旬 わっかない白夜祭(白夜ビアガーデン)
▼人で溢れ返るイベント会場(写真提供:稚内市)
日本で最も緯度が高く、つまり日本で最も昼が長くなる、夏至の時期の稚内ならではのイベントです。大抽選会や映画上映、グルメコーナーなど、毎年工夫を凝らした催しが行われています。
・開催場所:JR稚内駅前広場(稚内市中央3-6)
【2】8月上旬 稚内みなと南極まつり
▼2500発もの花火が打ち上がる(写真提供:稚内市)
最北の街の短い夏を彩る、一大イベントといえばこれ。北海てっぺんおどりと南極おどり、この2種類の踊りは必見です。また、盛大な打ち上げ花火は、短い夏の刹那的な気分をさらに盛り上げてくれるはず。
・開催場所:稚内中央アーケード等
・アクセス:稚内駅から徒歩で約5分
・駐車場:有り
【3】8月下旬 最北端・食マルシェ
▼青空の下、地元の食を堪能!(写真提供:稚内市)
稚内の豊かな自然の中で産まれた農畜産物や水産物など、地元の食材にこだわった食のイベントです。稚内ブランドが堪能できるのはもちろん、稚内アートフェスティバルや南中ソーラン全国交流祭も同時開催されます。
・開催場所:北防波堤ドーム公園(稚内市開運1丁目)
・アクセス:稚内駅から徒歩で約5分
・駐車場:有り
【4】1月1日 初日の出 in てっぺん
▼毎年、日本各地から多くの人が訪れる(写真提供:稚内市)
日本最北の地で初日の出を見ようと、元旦の宗谷岬には昔から多くの人が訪れます。そこでそんな人々を温かく迎えようと、1988(昭和63)年の元旦から開催されているイベントです。当日は打ち上げ花火や、記念品の配布なども行われます。
・開催場所:日本最北端の地の碑(稚内市宗谷岬)
・アクセス:稚内駅から車で約40分
・駐車場:有り
【5】2月上旬 わっかない氷雪の広場
▼寒い冬もおいしいものを食べて元気!(写真提供:稚内市)
「雪と積極的に接し、北国の冬を子どもから大人まで楽しめるように」とのコンセプトで開催されている冬季イベント。人気のキャラクターショーの他、てっぺんミニ花火大会やチュービングコースなど、ユニークな企画が盛りだくさん。
・開催場所:北防波堤ドーム公園(稚内市開運1丁目)
・アクセス:JR稚内駅から徒歩で約5分
・駐車場:有り
【6】2月下旬 JAPAN CUP 全国犬ぞり稚内大会
▼犬たちの圧巻の走りは、迫力満点
「犬たちの甲子園」とも言われる、犬ぞりの大会です。1頭引きから6頭引きまで、人と犬が一体となる白熱したレースが行われます。なかなかお目にかかることのない犬ぞりレースを生で見るチャンスです。物産まつりも同時開催。
・開催場所:大沼特設会場(稚内市大沼)
・アクセス:稚内駅から車で約30分
・駐車場:有り
【7】2月 宗谷ふれあい公園スノーランド
▼子どもも大人も汗だくで遊ぼう!
スノーモビルやスノーシュー、歩くスキー、スノーラフティングなど、雪がたっぷりあるからこそ、バラエティ豊かなアクティビティが体験できます。
・開催場所:道立宗谷ふれあい公園内特設会場(稚内市声問5-40-1)
・アクセス:稚内駅から車で約25分
・駐車場:有り
【8】2月中旬~3月中旬 稚内サハリン館
▼稚内で異文化に触れるチャンス(写真提供:稚内市)
稚内から最も近い外国といえば、ロシア・サハリンです。そんなサハリンの愉快で楽しいアンサンブル演奏と舞踊ステージを鑑賞できる他、公演終了後には、素敵な民族衣装を身にまとった出演者と記念撮影もできます。
・開催場所:稚内市副港市場イベント広場(稚内市港1丁目6-28)
・アクセス:稚内駅から車で約3分、徒歩で15分
・駐車場:有り
ここは行っておきたい! 稚内の6つの観光地
日本最北の地を訪れるからには、やはり見るべきもの、訪れるべき場所はきちんと押さえておきたいところです。有名観光スポットから、まだあまり知られていない場所まで、いろいろあって迷っちゃうかも。
【1】日本最北端の地の碑
▼ここでの記念撮影は必須!(写真提供:稚内市)
稚内を訪れる観光客の、ほぼ全員が足を運ぶのが宗谷岬です。晴れた日には、サハリンの島影を見ることもできます。周辺には史跡や記念碑に加え、食事処や土産店があり、土産店では「日本最北端到着証明書」を購入することもお忘れなく。
・料金:無料
・アクセス:稚内駅から車で約40分
・駐車場:有り
【2】宗谷丘陵の周氷河地形
▼波打つ地形が特徴的な宗谷丘陵
北海道遺産に指定されている、氷河期に形成された波のような地形です。宗谷岬牧場があり、宗谷黒牛がのんびり草をはむ風景はいかにも北海道的。57基の風車群も、見応えありです。
・期間:雪解けから積雪まで
・料金:無料
・アクセス:稚内駅から車で約40分
・駐 車 場 有り
【3】白い道
▼前方には宗谷丘陵に立つ風車も見える
ホタテの貝殻を細かく砕いて作られた白い道は、空と海の青、草木の緑と共に、絶妙のコントラストを描き出します。宗谷丘陵フットパスコース内にあり、車やバイクでも入ることが可能です。
以前、当サイトで紹介していますので詳しくはそちらをご覧ください。
サハリンも望む3㎞の絶景ルート!稚内宗谷丘陵「白い道」の正体とは?
・期間:雪解け~積雪まで
・料金:無料
・アクセス:稚内駅から車で約40分
・駐車場:有り
【4】ノシャップ岬
▼イルカのモニュメントが出迎えてくれる(写真提供:稚内市)
秀峰利尻山と花の浮島・礼文島、サハリンの島影を一望することができ、市内随一の夕日の景勝地です。同じ場所に「稚内灯台」や「ノシャップ寒流水族館」「稚内市青少年科学館」などがあります。
【5】ノシャップ寒流水族館
▼アザラシショーはいつも大人気(写真提供:稚内市)
ノシャップ岬にある水族館です。園内には「幻の魚」と呼ばれるイトウが360度ぐるり観察できる大きな回遊水槽があり、訪れる人を楽しませてくれます。また、クリオネやフウセンウオといった愛くるしい生きものたちもお出迎え。人気を二分しています。
以前、当サイトで紹介していますので詳しくはそちらをご覧ください。
水族館も科学館も見ごたえあり!稚内市ノシャップ岬の楽しみ方
・営業期間:4/29~10/31 9時~17時、11/1~11/30、2/1~3/31 10時~16時
・料金:水族館(科学館含む)一般/500円 小中学生/100円
・アクセス:稚内駅から車で約10分
・駐 車 場:有り
・公式サイト
【6】稚内港北防波堤ドーム
▼まるで外国の回廊に迷い込んだよう(写真提供:稚内市)
全長427m、高さ13.6m、70本の円柱が連なる、半アーチ型ドーム。古代ローマ建築を思わせる、世界的にも類を見ない構造物として、北海道遺産にも選定されている港のシンボルです。
・料金:無料
・アクセス:稚内駅から車で約3分
・駐 車 場:有り
やっぱりハズせない、一押しグルメはこれ!
旅のお楽しみのひとつは、何と言ってもグルメ。稚内では2012(平成24)年春より「稚内ブランド」を立ち上げています。豊かな自然の中で生まれた農畜産物や水産物、これらの資源を活かして生産される産品などを「稚内ブランド」として認定し、広く発信しています。(稚内ブランド公式サイト)
そんな魅力いっぱいの稚内の地元食材。お土産を買うなら「稚内駅・キタカラ内のワッカナイセレクト」がおすすめです。稚内ブランドの製品はもちろん、スイーツや珍味、雑貨まで、幅広い品揃えで目移りすること必至です。
▼稚内駅・キタカラ内にあるワッカナイセレクト
所在地:稚内市中央3丁目6-1 (キタカラ内)
電話:0162-29-0277
営業時間:9時~18時(7~9月は8時30分~18時30分)
定休日:年末年始のみ
また、地元の新鮮な食材を堪能したいなら副港市場内にある「漁火亭」はいかがでしょう。市場内にあり、稚内港を見ながら海鮮焼きなどを食べられるとあって、贅沢気分も同時に味わうことができます。
▼稚内港を見ながら海鮮焼きはいかが?(写真提供:漁火亭)
所在地:稚内市港1丁目6-28 (稚内副港市場内)
電話:0162-23-7401
営業時間:11時30分~14時30分、17時30分~21時
定休日:火曜日他
公式ページ
新鮮な食材といえば、やはり海鮮丼は食べておきたいところ。「海鮮炉端うろこ亭」なら、数種類の海鮮丼が揃っています。海鮮焼きもいろいろあるので、お腹と相談しながら迷う時間もまた楽しんでみてください。
▼数種類の海鮮丼を提供する「海鮮炉端うろこ亭」(写真提供:うろこ市)
さて、いかがだったでしょう。日本最北の地と聞いてもあまりピンと来なかった人も、稚内の魅力を少し感じてもらえたのではないでしょうか。気になるイベントを目当てに訪れるも良し、写真映えする季節を狙って訪れるも良し、もちろん、おいしいものを求めて訪れるも良し。稚内の楽しみ方は、人それぞれ。ぜひ自分らしい旅を見つけてみてくださいね。
2018年3月31日付:漁火亭の営業時間及び定休日に誤りがありましたので訂正いたしました。お詫びいたします。