洞爺湖温泉で冬花火を初開催!冬季2か月半、光と音のショーに

洞爺湖温泉観光協会(胆振管内洞爺湖町)とあたらしいツーリズム広報事務局は、12月1日~2月14日の期間中、毎夜に花火を打ち上げる「洞爺湖温泉冬花火大会」を初開催すると発表しました。例年夏にロングラン開催している花火大会の冬版となります。

新型コロナの影響を受けた洞爺湖温泉。回復の起爆剤に

道内有数の温泉地である洞爺湖温泉街には昨年度、約63万人の宿泊客が訪れています。しかし、新型コロナウイルスの影響で、今年4~8月の入込数は前年対比24%にまで減少しているほか、海外観光客数の回復は見通しがたっていません。特に冬季の外国人観光客(インバウンド)の割合は半分以上を占めていたことから、今冬その影響は大きいものになると予想されています。

洞爺湖温泉街ではロングライン花火大会が毎年開催されてきた

イベントも影響を受けました。「洞爺湖ロングラン花火大会」は毎年4月28日~10月31日まで約半年間(187日間)のロングラン開催として知られていましたが、今年は2か月短縮して7月1日スタートとなりました。コロナ禍でも花火大会を楽しめる数少ないイベントとして好評だったと言います。

洞爺湖温泉街では例年2月上旬に「洞爺湖温泉冬まつり」を開催してきました。同イベントを今年度は中止する一方、その期間中毎夜7分間行われていた花火大会を新たな生活様式に対応した新しいイベントとして開催することで、閑散期の国内観光客誘客につなげたい考えです。なお、「洞爺湖温泉冬花火」は、観光庁「あたらしいツーリズム」の一環で実施されます。

光と音のエンターテインメントショーに

冬の洞爺湖温泉街で開催された花火大会の様子

「洞爺湖温泉冬花火大会」は12月1日から翌年2月14日までの約2か月半、毎夜20:30から約5分間に行われます。観覧は無料で、荒天時は中止になります。

花火は洞爺湖汽船浮桟橋から打ち上げられます。今回は新たな試みとして、従来の花火大会に地元にゆかりの深いアーティストの音楽を加えた光と音のエンターテインメントショーとして開催。音楽に合わせて花火が打ち上げられるので、通常の打ち上げ花火とは違った楽しみ方ができるでしょう。

洞爺湖に面する宿泊施設では、向きによっては客室から花火鑑賞が可能になります。一般の観光客や地元の人たちも、温泉街はもちろん湖畔遊歩道から観賞することができます。雪の降る季節の夜の屋外ですので、十分な防寒着や体を冷やさない工夫が必要です。なお、会場を訪れることができない人も、ライブ配信で花火大会を鑑賞可能です。

毎年温泉街に設置しているイルミネーショントンネル

洞爺湖温泉街ではこのほか、毎年設置しているイルミネーショントンネル(全長70メートル・約40万球の電飾)も楽しめます。11月1日~3月7日までの期間中、洞爺湖温泉街中心部のにぎわい広場で開催しています。