【幕別町】十勝に、自然のサケの遡上を無料で観察できる施設があることは、あまり知られていない。知る人ぞ知るその施設には「ととろーど」という名称が付され、スタッフも常駐し意外と立派なのである。時期によって様々な魚を観察できるが、ウグイ・サケ・ニジマス・アメマスの遡上が見られるかもしれない。
魚道観察室「ととろーど」は、幕別町の十勝川・千代田新水路に位置する。十勝川の堤防を越えた先の河川敷に駐車場が整備されており、そこから千代田新水路河畔にある同施設まで1~2分ほど歩いて向かうと、コンクリート造りの灰色の小さい建物が見えてくる。その建物自体はエレベーターなので、手前の階段で降りていく。
当日が見頃なのかは、観察室内にある個体数調査のボードを見るかスタッフに聞くと教えてくれる。観察室は片側が壁面になっており、水路が勾配約1/20の階段式魚道になっているのが分かる。ガラス越しに、遡上する魚が階段を登る様子を間近で観察できるというわけだ。もう一つ、階段を下りていくと大人一人が入れる観察スペースもある。メイン観察室が水面を横から見るのに対し、ここは半ドーム状になっており、水中から水面を見上げるような仕組みである。
魚道観察室を出て、上から階段式魚道を見下ろすこともできる。全長100m・幅2mで、3.1mごとに階段(0.9m)が20カ所設けられている。見頃としては、5月から6月中旬のピーク時にかけてウグイの遡上が、9月下旬以降はサケの遡上が観察できるため、秋以外も楽しめるに違いない。飼育ではなく自然に遡上する魚たちを観察できる珍しい施設なので、ピーク時には是非訪れておきたい。
千代田新水路
十勝川中流の千代田堰堤があるカーブ外回りの本川に対し、内側を結ぶ短絡新水路が千代田新水路である。洪水対策を主として1995年以降造成、2007年4月1日に供用開始された。これにより本川と新水路の間に三日月形の島ができ、魚道観察室側から橋を渡っていくこともできるようになった。2007年7月に一般公開となった魚道観察室ととろーどは大型魚類が遡上できる階段式魚道(100m)であり、これと別に小型魚類も利用できる水路式魚道(1.4km)もある。千代田新水路の概要の詳細は帯広開発建設部のページ参照
十勝川中流の千代田堰堤があるカーブ外回りの本川に対し、内側を結ぶ短絡新水路が千代田新水路である。洪水対策を主として1995年以降造成、2007年4月1日に供用開始された。これにより本川と新水路の間に三日月形の島ができ、魚道観察室側から橋を渡っていくこともできるようになった。2007年7月に一般公開となった魚道観察室ととろーどは大型魚類が遡上できる階段式魚道(100m)であり、これと別に小型魚類も利用できる水路式魚道(1.4km)もある。千代田新水路の概要の詳細は帯広開発建設部のページ参照
千代田新水路魚道観察室ととろーど
幕別町相川127番地地先
4/29~9/30は9:30~17:00、10月は16:30まで、11月は16:00まで、無休
0155-32-6780
幕別町相川127番地地先
4/29~9/30は9:30~17:00、10月は16:30まで、11月は16:00まで、無休
0155-32-6780