7月、洞爺湖外周を走っていると、ちょうど洞爺湖の南側あたりで艶やかなビタミンカラーのひまわり畑を目にすることができます。なぜ、ひまわりの季節を過ぎてしまった今に? と思われる方も多いでしょう。実はこのひまわり畑、夏と秋の2回開花するのです。7月と10月に見頃を迎えるひまわり畑。ひまわりが年2回咲く理由を調べてみました。(トップ写真は2017年7月撮影)
(2017年7月撮影)
なぜ10月にひまわりが?
(2017年7月撮影)
ひまわり畑があるのは洞爺湖の南側にある壮瞥町です。実はこのひまわり畑ですが、1ヶ所ではなく3ヶ所あります。この場所にひまわり畑がお目見えしたのは15年以上前のこと。遊休地の再利用と地域の景観向上に向けた取り組みとしてそうべつ観光協会がスタートさせた事業のひとつなのです。
・有珠郡壮瞥町字壮瞥温泉75-1(レストハウス梓横)
・有珠郡壮瞥町字壮瞥温泉101-2(ホテル中の島横)
・有珠郡壮瞥町字壮瞥温泉101-58(レストランバイエルン横)
▼レストハウス梓の横のひまわり畑。バックに見えるのは昭和新山(2017年7月撮影)
ひまわりの品種は「りんぞう」。大人の膝ぐらいまでしかないかわいらしいひまわりで、種を撒いてから55日ぐらいで開花するのだとか。1回目の見頃を終えたひまわり畑は整地され、その後、新たにひまわりの種が撒かれるのです。
▼ホテル中の島横のひまわり畑(写真提供:そうべつ観光協会)
これらのひまわり畑を見る際の注意点は、観光地ではないので駐車場がないこと。周辺道路の通行の妨げにならないよう駐車してください、と観光協会のスタッフはおっしゃっています。また、ゴミをその場所に捨てていく人、ひまわりを折って持って帰る人がけっこういるのだとか。監視する人がいない場所ですが、やはりそうしたマナーは守りたいものです。
▼レストランバイエルン横のひまわり畑。バックに東丸山、その奥に有珠山が(2017年7月撮影)
今年のひまわりの状況は
3ヶ所あるひまわり畑ですが、連作障害によって土壌が悪化した場合には、休ませる畑もあるのだとか。ちなみに今年(2017年)は、すべての畑が障害を起こしたため、1ヶ所(ホテル中の島横)を休ませ、残りの2ヶ所にはひまわりでなく菜の花が植えられました。菜の花は60日ぐらいで開花するとのこと、10月下旬に見頃を迎えるそうです。
▼菜の花畑(イメージ写真)
北海道の10月といえば、すでに風は冷たく、場合によっては雪がちらつくこともあります。そんな気候の中で見るひまわりの大群というのもおもしろいものです。今年(2017年)は残念ながら見られませんが、気になる人は来年訪れてみてはいかがでしょうか。もちろん、今年の菜の花も元気いっぱいのビタミンカラーでかわいらしいですよ。
【動画】「レストハウス梓」横のひまわり畑(2017年7月撮影)
特定非営利活動法人そうべつ観光協会
所在地:有珠郡壮瞥町字滝之町384-1(道の駅そうべつ情報館i内)
電話:0142-66-2750
営業時間: 9時~17時30分(4月1日~11月15日)、9時~17時(11月16日~3月31日)
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