【三笠市】石炭は固くても、こちらは柔らかい石炭。なんのことかというと「石炭ざんぎ」のことです。旧産炭地の三笠市では、石炭をイメージしたグルメが生み出されてきました。その一つが石炭ざんぎなのです。石炭ざんぎっていったい何なのでしょうか?
イカスミを使って石炭風ザンギに!地産池消にこだわった一品
考案・製造をしているのは、2006年開業の三笠市内の会社「まちおこし工房ぷろぐれす」。三笠市産食材を使って新しい三笠名物を考案したり販売してきたまちおこし会社です。地域で収穫された産物を使ってフリーズドライにしたりお菓子を作ったりしてきました。その一つがザンギシリーズの中で一番話題となった「石炭ざんぎ」でした。
見た目は真っ黒、ごつごつした感じはまるで石炭。決して焦がしているわけではなく、黒いものはイカスミを使って黒く石炭のようにしたといいます。
味付けはもちろん三笠産にこだわります。中央食鶏産の特産品の一つ「鶏醤」、伊藤果樹園産リンゴジュース「みわの里」、杉山農園産フリーズドライ玉ねぎ、奔別に自生する行者ニンニク、三笠産ニンニクを使って、オリジナルのたれに付け込んで作ります。片栗粉や卵も北海道産。まさに地産池消の商品です。
石炭ざんぎは埼玉県の鉄道博物館で販売する「石炭あられ」にヒントを得て、北海道らしいものとしてザンギを黒くして石炭風にできないかと、2008年春以降開発を進めたといい、同年夏にはイベントなどで販売を開始しました。
道の駅では黄色い移動販売車で販売!
実際に食べてみると、色が黒いだけで、味わいは普通にザンギそのものです。リンゴの甘みも感じられ、香ばしく、柔らかく、ジューシーなザンギに仕上がっています。
石炭ざんぎの販売地は、2009年8月以来、道の駅「みかさ」敷地内に黄色い移動販売車「ザンギ号」をとめて調理販売しているほか、幾春別の「あいすの杜」でも店舗販売しています。
1袋5個入りで350円。道の駅では人気を得ているものの、同社が2日間かけて仕込みを行っていることから1日の販売数量が限られていますのでお早目に。三笠を通る際は、真っ黒いザンギを、是非一度ご賞味あれ。
▼石炭ザンギ
販売地:道の駅「みかさ」移動販売車(通年)、「あいすの杜」(三笠市幾春別1-318-3、月曜・冬季休業)、その他、市内イベントや札幌での催事にも出張あり