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JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

  

北海道最大の高架駅「札幌駅」。函館本線と千歳線、学園都市線を走る列車の発着駅として、1日10万人近い乗車があります。そんな札幌駅の屋上(プラットホーム上屋)に行くことができるのをご存知でしょうか。いったい何があるのか、実際に訪れてみました。

札幌駅の屋上には車がとまっている?

JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

JR札幌駅は1978年に高架化工事が着工され、1988年に一部開業、1990年に全面開業しました。札幌駅再開発に伴いJRタワーが開業したのは、その13年後の2003年のことでした。

普段は見ることができない札幌駅の屋上。しかし、JRタワー屋上展望室T38から札幌駅を見下ろすと、屋上に何かが乗っていることに気づくと思います。その何かとは、自動車。

JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

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JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

▼左が大丸札幌店、右がJR札幌駅屋上のセンター屋外駐車場。将来的にこの間を北海道新幹線が通る
JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

実は、札幌駅の屋上は駐車場となっているのです。2003年に開業したJRタワーの駐車場の一部で、「センター屋外駐車場」と呼ばれています。イースト立体駐車場と合わせて665台、センター屋外駐車場に限れば440台近い自動車の収容が可能です。

JRタワーセンター屋外駐車場へは、札幌ステラプレイス4階から出入りすることができます。JR札幌駅の改札口は1階、プラットホームは2階吹き抜けで、屋上(プラットホーム上屋)は4階に相当します。

▼JR札幌駅のプラットホームから見上げると明かりが差し込んでいることがわかる
JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

▼プラットホーム上屋はこのようになっている。この下は札幌駅のプラットホーム
JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

屋上にはディーゼル機関車の煙を逃がす排気塔屋根が、線路の形に沿って配置されています。金網から中をのぞくと、到着出発する列車の姿や、到着案内の放送、走行音や警笛が聞こえてきます。また、東や西の端に行けば、出入りする列車の姿を見ることができます。

JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

札幌駅の屋上に地名が書かれている?

そんな札幌駅の排気塔屋根面には、地名が書かれていることをご存知でしょうか。当然地上から見ることは不可能ですが、JRタワーやJRタワー客室から見下ろすことによって、確認することができます。

JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

札幌駅のプラットホームは5つ(5面10線)あり、線路はホームのない11番線を含めて11線あります(将来的には北海道新幹線開業に伴って改修工事が行われる予定)。排気塔屋根面は屋上から突き出す形で、線路の真上に設置されています。1番線の上、2・3番線の上、4・5番線の上、6・7番線の上、8・9番線の上、10・11番線の上です。そのため、1番線の上だけは他に比べて面積が小さくなっています。

この排気塔屋根面に、白くローマ字で書かれています。北海道内の主要都市の地名、そして札幌市内の観光名所を表記しています。そして黄色の矢印でだいたいの方向を示しています。

JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

10・11番線の部分に文字はなく、8・9番線の部分には小樽方から順に「hokkaido univ(北海道大学)」、「sapporo station(札幌駅)」、一つ飛ばして「park moerenuma(モエレ沼公園)」。

6・7番線の部分には「otaru(小樽)」、「akarenga(北海道庁旧本庁舎=赤れんが庁舎)」、「clock tower(札幌市時計台)」、「asahikawa(旭川)」。

4・5番線の部分には「hakodate(函館)」、「odori park(大通公園)」、「tv tower(さっぽろテレビ塔)」、「kushiro(釧路)」。

2・3番線の部分には「okurayama(大倉山)」、「susukino(ススキノ)」、一つ飛ばして「sapporo dome(札幌ドーム)」。以上14箇所に地名がでかでかと描かれています。1番線の部分に文字はありません。

JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

実はこれらの文字は、れっきとした作品。アートフロントギャラリープロデュース、グラフィックデザイナー菊竹雪氏による作品「direction」なのです。2003年のJRタワー開業に合わせ、ホテル客室から見えるようにと屋根を利用したデザインを考案、設置されました。各文字盤(亜鉛鉄板、焼付塗装)を屋根の上に浮かせて設置することで、冬に雪がうっすら積もると、文字が浮き出る仕掛けも施されています。

2005年9月には、世界的な賞である第9回ブルネル賞国際デザインコンテストのグラフィック・産業デザイン・美術部門で優秀賞を受賞しています。2004年5月にはニューヨークのNPO主催の世界的デザインコンテストで第2位、2004年度グッドデザイン賞コミュニケーションデザイン部門 コミュニケーションデザインでは「札幌JRタワー高架上屋駐車場排気塔屋根デザイン」として受賞を果たしています。

札幌駅JRタワーにはアートが50以上もあった!その全作品を紹介します

【動画】映像で見るJR札幌駅屋上の様子

JR札幌駅の屋上には何があるのか?そこに地名が書かれている理由とは

JR札幌駅の屋上にそんなものがあったなんて驚きです。駅の高架化からJRタワー開業までの10年以上の間、何にも使われていなかったこの空間を、アート作品展示と駐車場に活用して生まれ変わらせたというこの場所。札幌ステラプレイス4階のセンター屋外駐車場への通路、JRタワー展望室T38、JRタワーホテル日航札幌の客室などから見ることができますよ。

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