稚内の案内標識はロシア語併記が当たり前! ロシア語看板を探してみた


【稚内市】 皆さんは、道路に掲げられている青地の案内標識(青看板)を見たことがきっとあることだろう。交差点前に掲げられていれば交差する道路の行き先を示しているし、それ以外でも、この先何キロ進めば街に到着するかキロ数を表示することもある。通常この標識は、日本語が大きく書かれ、英語が併記されているのが普通だが、道内の港町の中にはもう一段、ロシア語が併記され、三段構成になっているものが存在する。(写真:稚内駅前ロータリー)

特にロシアに近い港町にはロシア語を見かけることが多い。案内標識以外では釧路市の交番、小樽市のショップ、紋別市の港湾の施設などでも見かけることがあるが、やはり群を抜いているのは最東端のまち・根室と、最北端のまち・稚内だろう。夏期は稚内からサハリン航路も開設され、貨物船関係も含めロシア人も多く訪れる稚内だからこそ、市内ではロシア語看板を見つけることが多い。根室は定期航路はないが、ロシア人が根室港・花咲港に船でやってくることが多く、やはりロシア語看板を数多く見かける。

実際に稚内を車で訪れてみると、まず案内標識は主要道はほぼすべて、日本語と英語の下にロシア語併記、歩行者への案内標識や、稚内駅付近の商店街アーケード、2012年に全面開業した新・稚内駅ビル内にもしっかりとロシア語表記がみられた。

今回は、普段は行ってもあまり気にしないでいることが多いかもしれない稚内のロシア語看板に着目し、市内のロシア語看板を探してみた。

▼稚内駅横、国道40号線終点の看板。右は国道40号線終点から名寄方面を見る

▼稚内駅前、タクシー乗り場。右は稚内駅ビル内の案内板

▼稚内駅周辺、北防波堤ドームへ通じる歩道で。右は北防波堤ドーム前の信号で

▼稚内駅周辺、フェリーターミナルへ通じる交差点。右は道道106号線と道道254号線の交点

▼稚内中心部の商店街アーケードにロシア語

▼稚内駅と商店街の間の建物の壁面にはこんな看板。右は道道106号線ノシャップ岬方向

▼宗谷岬方面から国道40号線との大きな交差点。右折で稚内市街地。右はふ頭付近。


一方で、根室市街地にも同様にロシア語を併記する案内標識が存在する。主要道路を走っているとこのような看板を見かける。これは国道44号線の終点付近。釧路方向から根室市街地に入る前の看板だ。

次に稚内や根室に行く際は、ロシア語看板を探してみるのはどうだろう。ロシアに来てしまったかのような感覚を「ちょっとだけ」味わうことができるはずだ。