札沼線(学園都市線)に新駅「ロイズタウン駅」2022年4月に開業

JR北海道は2022年4月、札沼線(学園都市線)に新駅を開業します。新駅の名称は「ロイズタウン駅」で、あいの里公園駅(G11)と石狩太美駅(G12)間に新設されることになります。駅ナンバリングは「G11-1」。また、「石狩当別駅」と「石狩太美駅」の駅名変更も発表されました。

20年ぶりの在来線新駅

JR北海道(北海道新幹線を除く)の新駅誕生は、温泉施設の最寄り駅として2002年4月27日に開業した流山温泉駅(JR函館本線砂原支線 池田園駅―銚子口駅間、渡島管内七飯町)以来、約20年ぶりとなります。

企業名を含むJR北海道の現駅名はサッポロビール庭園駅(千歳線 恵庭駅―長都駅間、恵庭市、1990年7月1日開業)に続き2駅目。また、カタカナを含むJR北海道の現駅名はサッポロビール庭園駅、ニセコ駅(函館本線、後志管内ニセコ町)、トマム駅(石勝線、上川管内占冠村)、臨時駅のラベンダー畑駅(富良野線、上川管内中富良野町)に続き5駅目、カタカナのみの駅名は3駅目となります。

請願駅としてロイズふと美工場近くに開業

札沼線といえば、2020年5月7日に北海道医療大学駅―新十津川駅間(47.6㎞)を廃止したばかり。廃止直前の1月17日、石狩管内当別町と当別町に工場を持つロイズコンフェクトが新駅設置を求める要望書を提出しました。

ロイズコンフェクトふと美工場
ロイズコンフェクト増設中の区画

生チョコレートで有名なロイズは、アミューズメント性を兼ね備えた工場拡張工事により集客のためにアクセス向上したい一方、当別町は企業と連携して周辺宅地造成や集客施設開発を目指します。ロイズの新工場も新駅開業時期に稼働する予定です。

両者が新駅を要望した場所は、ロイズふと美工場(当別町ビトエ)の近くで、起点の桑園駅から約18㎞地点、石狩太美駅から南西に約1.5㎞地点(当別町当別太1225番地9)。国道337号の札幌大橋や「北欧の風 道の駅とうべつ」からも程近い場所にあたります。

ロイズタウン駅 位置図
ロイズタウン駅予定地を望遠

同年10月にはJR北海道が設置方針を固め、2021年4月14日に記者会見で発表。駅前広場を含む新駅予定地は、三角形の土地9,649平方メートル。駅待合整備費とホーム建設費はロイズ、駅前広場の整備を当別町が負担します。

ロイズタウン駅の構造

ロイズタウン駅予定地
ロイズタウン駅予定地を走る列車

当別町住民説明会の資料(2020年10月14日)によると、ロイズタウン駅は2022年4月開業を目指して駅待合及びホーム建設の本工事を行い、駅前広場は2023年3月の完成を予定しています。

駅は単式ホーム1面1線の無人駅で、ホーム延長は6両編成に対応した約135メートル、幅員は2.6メートル。駅前ロータリーと自家用車・タクシー・バス乗降場、スロープ付きの駅待合(約22メートル×約5メートル)、トイレ、駐輪場20台、駐車場51台を完備します。

駅名標はこうなるのか

石狩当別駅と石狩太美駅を改称

当別町の要望により、札沼線の「石狩当別駅」と「石狩太美駅」を改称することもあわせて発表されました。旧国名の「石狩(いしかり)」を外し、「石狩当別駅」は「当別駅(とうべつえき)」に、「石狩太美駅」は「太美駅(ふとみえき)」になります。

石狩太美駅
石狩当別駅
石狩当別駅

いずれも「ロイズタウン駅」誕生に合わせての改正になります。これにより、「石狩」を冠する駅名は留萌本線「石狩沼田駅」のみとなる見込みです。

路線廃止や駅廃止といった話題が多い中で、「ロイズタウン駅」設置は、新型多目的特急車両「はまなす」「ラベンダー」導入などと合わせて明るい話題の一つです。

なお、道内の新駅設置では今後、北海道ボールパーク構想に伴って千歳線の上野幌駅―北広島駅間に2018年春の新駅開業を目指しているほか、新千歳空港駅の大規模工事構想、2022年春にはJR宗谷本線「東風連駅」を「名寄高校駅」に改称して名寄側に約1.6㎞移転する予定があります。