炉端焼き発祥地は釧路だった?

NO IMAGE

 「炉端焼き」(ろばたやき)をご存知でしょうか。炉端で、つまり囲炉裏
(いろり)の端で、食品を炭火で焼いて食べるというもので、釧路市が発祥
とされています。

炉端焼きについて!

 前述の通り、食材を焼いて食べる、食べ方、調理法、料理のことです。
使う食材は、国内指折りの水揚げ漁港がある釧路だけに、魚介類といった
旬の海産物が多い傾向です。しかも新鮮です。

 シャケ、ニシン、ホッケ、カレイ、タラ、サンマ、シシャモ、メンメ、
キンキといった魚たちに加え、ホタテ、イカ、ホッキ、カキなどの貝類、
カニ、エビも炉端焼きの材料となります。

 店は居酒屋のような雰囲気で、大きなコの字型のカウンター席につくと、
目の前にある食材から好きなものを選び、おばちゃんに、コの字型カウン
ターに囲まれた位置にある炭火焼きの台の網の上に載せて焼いてもらうの
です(自分で焼いて食べることができる席を設けている店もあり)。

 炭火の火力は強火であり、遠火でじっくりとあぶります。パチパチ、ジ
ュージュー、そういった焼ける音に、地元の方々のにぎやかな会話が混ざ
り合います。香ばしいにおいもそそります。

 シンプルに、ただ焼くだけじゃないかと、侮るなかれ。新鮮な食材と、
おばちゃんの上手な焼き加減(これも技術)で、これがなかなか美味なので
あります。

炉端焼き発祥の地!

 釧路市は炉端焼き発祥地とだけあり、市内中心部、末広町の繁華街に、
炉端焼きを扱う店が多く集中しています。市内全体で言うと100軒以上、
150軒以上
とも言われています。釧路から全国各地へ炉端焼きスタイルは
広がっていったわけです。

 はじまりは1950年ごろで、参考は宮城県仙台の「炉ばた」というお店。
そこでは野菜だけを焼いていたようですが、釧路で同じように地元でとれ
る魚介類を焼いてみてはどうだろうか、ということからスタートしました。

 そのスタイルの発祥店は、現在市内栄町3丁目にある「炉ばた」という
お店。上述の大きなコの字型カウンターは、この店のレイアウトです。こ
うした炉端焼の店だけでなく、釧路川沿い「MOO」前でも、10月中旬まで
の季節限定で炉端屋台「岸壁炉ばた」が開かれます。

 営業時間はほとんどがだけです。気になるお値段は、お通しが無料~
500円まで様々、シシャモ700~800円、サンマ500~700円、ホッケ800~
1000円以上、カレイ500円ほど、キンキだと3000円近くになります(店に
より値段は異なります)。

 勝手丼とか釧路ラーメンもいいけど、釧路にいかれた際はぜひ、炉端焼
きも味わって帰ってきましょう。

※ 「お通じ」ではなく「お通し」が正解です。上記訂正しております。