フロックスという花をご存知でしょうか。ピンク色の小さな花で、ガーデニングが趣味の人にはお馴染みかもしれません。
そんな可憐なフロックスが咲き乱れる公園が、網走市にあります。夏の今はちょうど見頃のピークを迎えている時期。この新しい観光スポットに、足を運んでみませんか。(トップ写真提供:網走市観光協会)
ボランティアの手で地道につくられた公園
公園の正式名称は「僥倖の丘(ぎょうこうのおか)あばしりフロックス公園」。網走市呼人地区の丘陵地にあります。2002(平成14)年から公園化に着手し、定年を迎えた地元ボランティアの方々の手によって、少しずつ地道につくりあげていきました。
▼目の前に広がる愛らしいピンク
公園のオープンにこぎつけたのは、2010年8月のこと。その広さはなんと、東京ドーム2個分にあたる10ヘクタール! 最初は1,000株からはじめたフロックスも、今では15万株にまで達しているというから驚きです。
▼ピンク色のみならず白いフロックスも
フロックスは7月初旬から早咲きの開花がはじまり、8月に見頃のピークを迎えます。また、遅咲きのものは9月初旬まで見頃だということで、これだけ長い間楽しませてくれるというのも、この花の魅力のひとつでしょう。
▼近くに寄って見てもかわいらしい(写真提供:網走市観光協会)
公園自体は年間を通して開園していますが、10月以降は来季の公園準備作業を行っているそうです。
花だけじゃない、見どころいろいろ
さて、フロックス公園のいちばんの見どころはもちろんフロックスの花々ですが、それ以外にも、見ておきたいポイントがいくつかあります。天気の良ければ、眼下には網走湖の青、そして頭上にはオホーツクブルーと称される空が広がります。
▼取材時はあいにくの曇り空……
園路にはホタテの貝殻が敷き詰められ、こちらもフロックスのピンク色と美しいコントラストを見せてくれます。
▼ずっと白い道が続いていく園路
また、花馬車に乗って周遊しながら見学するのもおすすめです。
▼10名乗りの花馬車(写真提供:網走市観光協会)
1周の所要時間は10~15分間で、1名300円。随時運行しています。のんびり、ゆったり、のどかな気分に浸れること間違いなしです。
▼案内板を参考にしつつ楽しんで
地元の人の手によってこつこつとつくりあげられたフロックス公園は、フロックスの可憐さも手伝って、優しい愛情に満ちているような空間です。園内に実際に踏み入れた時、きっとそのあたたかさを実感するはずです。
(写真提供:網走市観光協会)
【動画】あばしりフロックス公園を地上から、上空から(ドローン映像含む)