街中がカボチャだらけに!オレンジ色に染まる街・ニセコ町

【ニセコ町】羊蹄山山麓のニセコ町は秋になると、街中がオレンジ色に染まる。ニセコ駅前、街路、各家庭、商店、どこを見てもオレンジ色のカボチャが置かれ、ニセコ町内を秋色に染め上げるのだ。中には落書きされたカボチャもあり、町民の思いが詰まっている。一つ一つ見ていけば、ニセコ町の散策が楽しくなること間違いなしだ。

その数2000~3000個!大小様々なカボチャが街路に並ぶニセコ町

人口5000人弱のニセコ町。9~10月にその玄関口になっているニセコ駅を降りると、駅前に置かれた大小様々なカボチャたちが出迎えてくれる。その数100個では済まない数のカボチャが山のように積まれたり、駅入り口に階段に置かれていたりと、駅前を華やかに彩る。

▼ニセコ駅

駅だけではない、駅前にあるニセコ駅前温泉綺羅乃湯のまわりにも、道路沿いにも、オレンジのカボチャが無数に置かれている。同温泉では、カボチャに好きな絵を描いてもらう落書きデザインコンテスト(中央連合町内会主催)が9月から10月中旬まで行われ、温泉前にはその作品がずらりと並んでいる。ハロウィンにちなむイラストはもちろん、キャラクターを描いたもの、標語まで様々で、子供たちも参加しているようだ。

▼ニセコ駅前温泉綺羅乃湯




駅前から坂を上ってメインストリート綺羅街道沿いや役場のある中心部でもカボチャが道路沿いに置かれている。各家庭の玄関に置かれるカボチャには名前を彫り込んでいるほか、看板の上に飾ったりと、配置にも遊び心が随所に表れている。駅周辺で1000個、町内全体では2000~3000個といわれるカボチャは品種も様々。ハロウィンに向け、ニセコ町全体が明るくなるのだ。

▼道の駅ニセコビュープラザ

ニセコ町をカボチャで賑やかに

町内にカボチャを並べて飾る取り組みは2008年以来、有志団体「コロボウシとカボチャの物語・実行委員会」により行われてきた。初年度には、町外から来た人たちに感銘を与えたといい、その後も町内各所に人のつながりで広まっていった。現在、ニセコ町をカボチャで賑やかに、との想いを持つカボチャ農家・岩崎ファームなど町内2農家がハロウィンカボチャを生産・提供しており、収穫体験や町内に運び込んで並べる作業は町民をはじめとするボランティアの手で行われている。

8月末から9月初めにかけてカボチャの収穫と運び込みが始まり、展示は10月末まで。それまでの間、飾るだけでなく落書きなどイベント用としても使われている。11月初めになると町内に飾られたカボチャをトラックで回収・堆肥として処理してしまうので、それまでの間、訪れた人たちの目を楽しませてくれる。

ニセコ産カボチャ食べつつ散策はいかが

ニセコ町に飾られるカボチャは一か所にとどまらないので、駅前を中心に、街中を散策してみるのも面白い。


ニセコ町産カボチャを使ったパンやお菓子も町内では生産されている。ニセコ駅近くで週3日しか営業しないcona菓子店では、ニセコ産カボチャを使ったクッキーを作って販売している。奥土農場では、かぼちゃを窯焼きし生地に練り込んだかぼちゃパンを製造(いずれも道の駅でも販売)。ニセコ町でカボチャ三昧の散歩を楽しんでみてはいかがだろうか。