北海道にナイアガラの滝があるのをご存じですか? 道外から移住してきた筆者だけが知らないことなのかなと思い、北海道生まれの何人かに聞いてみると、けっこう知らない人が多いことがわかりました。ではではさっそく調べてみましょうか、ということで北海道にあるナイアガラの滝に行ってきました。
伊達市にあるナイアガラの滝
北海道にあるナイアガラの滝は伊達市にあり、正式名称を「大滝ナイアガラの滝」といいます。噴火湾に流れ込んでいる長流川にある滝のひとつです。
大滝総合運動公園の中にあり、地元の人たちはこの滝を「プチナイアガラの滝」とか「大滝プチナイアガラ」などと呼んでいました。中には「ナイ『ヤ』ガラ」と言う人もいて、いくつも名称があるのはややこしいので名称を統一しようということで「大滝ナイアガラの滝」になりました。ただし、それは最近のことなので、いまだに「大滝ナイヤガラの滝」などと表示されているところもあるのだそうです。
▼大滝ナイアガラの滝は、川幅が100mで落差が5mほどの滝だ
大滝ナイアガラの滝は、大谷総合運動公園の駐車場から、ウッドチップが敷き詰められた散策コースを歩いて向かいます。この散策コースは約9kmあり、夏はノルディックウォーキングが、冬は歩くスキーが楽しめるのだとか。ちなみに滝は駐車場から1kmぐらい、約15分ぐらいのところにあります。
▼このあたりの川底は緑色擬灰岩。激しい火山活動により海底に溜まった噴石物に含まれる鉱物が地中の熱水で変性したのだとか
場所がなかなかわからない!
筆者が大滝ナイアガラの滝をめざしている時に困ったのは、場所がなかなかわからないということ。国道453号線から少し入ったところにあるのは調べてわかったのですが、そのあたりの地理に疎い筆者はカーナビに頼りました。
問題は、カーナビが大滝ナイアガラの滝をピンポイントで指示してしまうということ。滝は先に書いたとおり、散策路を15分ほど歩かないと行けない場所で、そこは車で入っていくことはできません。そばまでは行けるけど、滝も見えないし、車を停める場所もありません。何度も行ったり来たりして、ようやく駐車場らしき場所を見つけました。広い駐車場のいちばん奥に「大滝ナイヤガラの滝入口」と書かれた看板があり、ようやく入口にたどり着けたのでした。
▼散策コースのスタート地点。表記が「大滝ナイヤガラの滝」になっている
大滝総合運動公園という名称を知ったのも実は札幌に戻ってきてからでした。これから大滝ナイアガラの滝に行こうという人は、カーナビで大滝総合運動公園を指定してください。そうすれば駐車場にピンポイントで行くことができるはずです。
▼秋には紅葉がきれいな景勝地として(写真提供:伊達市大滝総合支所)
それだけ苦労しても行ってよかったと思える大滝ナイアガラの滝。散策路を歩いているだけで、その静けさに心が穏やかになり、滝にたどり着くとマイナスイオンに癒されます。
▼マイナスイオンシャワーポイントの看板
四季に応じて表情を変える大滝ナイアガラの滝。もちろん本場ナイアガラの滝よりも規模は小さいですが、こちらはこちらにしかない風情があっていいですよ。
【動画】映像で見る大滝ナイアガラの滝