温泉とグルメは切っても切れない関係。温泉の湧くところに名物あり。ということで、それは登別温泉も例外ではありません。北海道だからおいしものがたくさんあるのは当然ですが、登別温泉を代表するとあるご当地グルメから派生して、最近また新たな名物が誕生しつつあるのだとか。今回はそんな2つをご紹介します。
あのご当地グルメがまんじゅうに!
まずは、登別温泉を代表する「とあるご当地グルメ」とは何なのか、言及しておく必要があるでしょう。その正体とは、登別市内限定で2015年から販売されている「登別閻魔やきそば」です。
▼これが「登別閻魔やきそば」だ!
閻魔やきそばの詳細については、以前北海道ファンマガジンでも紹介した通り。現在では提供店舗も30店以上に増え、すっかり定着している様子です。さらには閻魔やきそばから派生したメニューも生まれてきているといいます。そのひとつが「登別閻魔やきそばまんじゅう」です。
▼登別閻魔やきそばまんじゅう(1個税込120円)
販売しているのは、温泉街の中心地にある北海道料理店「温泉市場」。
▼温泉市場は常に行列必至の人気店
閻魔やきそばももちろん販売していますが、それを具材にして中華まんじゅうを作ったらどうだろうというトーホウリゾートの代表取締役の発想から「ホテルまほろば」料理長のアイデアを盛り込みつつ開発したのだそう。
▼登別閻魔やきそば(税込980円)をベースに開発
やきそばとまんじゅうの一番の違いは、まんじゅうには春雨が入っているというところ。まんじゅうにする際、麺のみでは水分が多すぎるため、春雨を使用して麺と同じような満足感を得られるよう工夫しています。
▼春雨など、具材の食感も楽しい
閻魔やきそばまんじゅうは白と赤の2種類あり、赤い皮には辛みを練り込んでいます。閻魔やきそばほど辛くなく、子どももおいしく食べられると好評なのだとか。閻魔やきそばと一緒に注文して、食べ比べてみるのも面白いかもしれません。
登別の超有名菓子店も
もうひとつ、閻魔やきそばをベースに開発された、新たな商品を紹介しましょう。作ったのは、北海道民なら知らない人はいない銘菓「わかさいも」でお馴染みの「わかさいも本舗」です。
▼わかさいも本舗 登別東店
実はわかさいも本舗の登別東店2階には「レストラン 桜」があり、そこで登別閻魔やきそばを提供しています。
▼レストラン桜の「登別閻魔やきそば」(税込896円)(写真提供:わかさいも本舗)
登別市が盛り上げていこうとしているご当地グルメに、地元の菓子店としてもっと何か協力できないかという思いから、こんな商品が誕生しました。
▼登別閻魔やきそばせんべい(税込648円)(写真提供:わかさいも本舗)
シンプルなパッケージに閻魔大王の顔が映えます。箱を開けると、真っ赤な袋が5つ。食べきりサイズの個包装は、お土産にもしやすくてありがたいですね。なんでも秘伝のタレを使っているそうで、パッケージには「旨辛」の文字が。
▼閻魔やきそばの旨みが詰まったせんべい(写真提供:わかさいも本舗)
いざ食べてみると、結構辛いです。確かに閻魔やきそば特有の胡麻のコクもありつつ、しっかりと刺激的な辛さ。これはおやつというよりも、ビールのお供にしたい味かもしれません。
▼わかさいも本舗登別東店の店内
なかなかクセになる味で、ついつい次から次へと手が伸びそうな閻魔やきそばせんべい。ここ登別東店ほか、登別温泉の各ホテルなどで購入可能なので、気になる人はぜひ。
こうした派生グルメが誕生しているのは、登別閻魔やきそばがご当地グルメとして認知され、定着してきたという何よりの証拠です。閻魔大王も、きっと喜んでおられることでしょう。