閻魔大王さえも唸らせる味?新ご当地グルメ「登別閻魔やきそば」とは

【登別市】登別といえば、一般的な知名度として登別温泉が有名である。
自然湧出量1日1万トンあり、源泉の温度45℃~90℃。そして驚くのは9種類もの泉質を楽しめること。
これは世界的にも珍しく「温泉のデパート」と呼ばれるほど、今や世界各地から温泉を楽しみにやってくる観光客が多い。
そんな登別に、新たなご当地グルメが誕生した。その名は「登別閻魔やきそば」。

このやきそばには興味深い伝説がある。「普段は優しいお地蔵様が閻魔大王に変わるとき、厳しさの中にも優しさを忘れないように、ピリ辛でもごまのコクが残るやきそばを食べる」と。閻魔大王からの掟を忠実に守り誕生した登別閻魔やきそば。閻魔大王さえも唸らせるその味を確かめるべく、わたしは登別市内へと向かった。

閻魔大王からの掟

2015年4月16日から、登別市内22店舗で提供を開始した「登別閻魔やきそば」は、登別商工会議所と登別ブランド推進協議会が仕掛けた新たなご当地グルメである。

提供する際、閻魔大王からの掟がある。

1.北海道産小麦の平麺を使うこと。
2.ごまベースでピリ辛の特製ソースを使うこと。
3.登別産または登別近郊の食材を使うこと。
4.名称はすべて「閻魔やきそば」で提供すること。

これらの統一ルールを守れば、各店舗でアレンジは自由自在という、食べ歩きが好きな方にとってはいろんな味を楽しめる内容になっている。

閻魔やきそば誕生の経緯

登別閻魔やきそばはどのようにして誕生したのだろうか?登別市観光経済部の大越主査によると、登別には知名度が高い登別温泉やカルルス温泉があるが、「登別といえばこれ」といったメニューが無く、食に関する認知度やイメージが低いのが現状だった。

このような中、「登別にはこんなにおいしいものがあるんだ」と市民の方にまちへの愛着をもっていただくとともに、観光客の方にも、登別に来る際に食を一つの楽しみとしてもらえるよう、平成23年度から、登別ブランド推進協議会や登別商工会議所が、市内の飲食店に向けて、登別らしい食の開発を呼び掛けてきた。

その結果、呼びかけに賛同した飲食店が集まり、フードプロデューサー青山則靖氏監修の元、研究や試作を重ねて完成したのが、登別閻魔やきそばである。

これが登別閻魔やきそばの旨さだ!

今回わたしが訪れた提供店舗は、登別市中央町にある、中華料理がとても旨い「福来軒」(登別市中央町2丁目8番地5)というお店だ。テーブルにつき、女将さんに「登別閻魔やきそば」を注文。待つこと約10分ほどで登別閻魔やきそばとご対面。お値段は850円。ほんのりと漂ってくる特製ソースの香りが食欲をそそる。あぁ、これは早く食べたい!

▼麺は平麺、地元の特産品も入っている

さっそく一口食べてみる。その瞬間、平麺のモチモチした食感と、ごまの風味とピリっとした辛さが口のなかでジワジワと広がっていく。
しつこくない辛さと、特製ソースがよく絡んだ平麺と四季折々の食材が、噛むたびにその旨さが浸透していく。
何だこの旨さは!? さらにもう一皿食べたいと思えるほど旨さだ!

男性はもちろんのこと、ピリ辛なので女性にも受け入れられる味。この旨さ、確かに閻魔大王や食いしん坊のわたしでさえも唸らせるやきそばである。
何度もいうが、これは旨いやきそばである。わたしはもちろんのこと、一緒に食べた妻も「これはまた食べたい。女性でもそう思える」と感想を述べていた。

登別で新たに誕生した新ご当地グルメ「登別閻魔やきそば」の美味しさを、ぜひご自身でも体験してほしい。

登別市観光経済部商工労政グループ
所在地:登別市中央町6丁目11番地
TEL:0143-85-2171(直通)
FAX:0143-85-8286
公式ウェブサイト