穴場すぎる中空知の二大ラベンダー園「神内ファーム」「黒瀬農園」

ラベンダーといえば富良野だが、最盛期の7月になればラベンダー目当ての観光客が集結し、渋滞・混雑してしまうのが難点。穴場のような場所で、静かに楽しみたい!そんな方にオススメなのが、空知地方でも屈指の規模を誇る、中空知の2つのラベンダー畑「神内ファーム21」と「黒瀬ラベンダー園」だ。

2か所とも、地元ではよく知られているが、まだまだ穴場といったところ。共に丘の斜面を活用してラベンダーを植栽しており、眺望と共に紫の丘を楽しむことができる。最盛期を迎えた7月中旬でもそれほど混雑するわけではないので、人混みが苦手な方は是非チェックを。

平野の眺望と共に楽しめる10万本の「神内ファーム21ラベンダー畑」

まだまだ知られざる存在のラベンダー畑が浦臼町郊外の於札内(おさつない)にある。それが1997年以来プロミス創業者が経営する農業生産法人「神内ファーム21」のラベンダー畑。10万本近いラベンダーが、センターハウスの北東に隣接する約5ヘクタールの丘の斜面に広がっている。

神内ファーム21のラベンダー畑へは、牛やヒツジが飼育されている牧歌的な丘陵地の中を進み、センターハウスを目指す。整然と並ぶラベンダーは、見る位置によって様々な風景で楽しませてくれる。

道路沿いからは砂川方面の平野とともに紫の斜面を楽しめるし、山並みをバックにしたり、丘の上を見上げればセンターハウスの建物や木と一緒に写真を撮ることだってできる。

ラベンダー畑は同社が「心を癒す場の提供」として2000年代に入ってから整備。珍しい白色のラベンダーも帯状に植栽していた時期もあった。2013年は植え替えの影響もあり見ごたえは不十分だったが、2014年の7月中旬から下旬まで、再びその美しさを堪能できるようになっている。

よく整備されておりキレイと、来場者にも好評のラベンダー園であり、再訪したくなること間違いなし。この規模でありながらまだまだ観光客も少ない穴場的存在だが、今後、道内有数のラベンダー畑の一つになりそうなスポットである。

神内ファーム21
樺戸郡浦臼町字オサツナイ315番地131 [地図]
入園無料

頂上の東屋がトレードマーク「黒瀬ラベンダー園」

砂川市と歌志内市を結ぶ道道1027号線近くにあるラベンダー畑が、黒瀬農園の「黒瀬ラベンダー園」だ。7月中旬から下旬まで見頃を迎える。

同園は個人の農家が管理しているラベンダー園で、約1.3ヘクタールの丘の斜面に約15,000本のラベンダーを植えている。農業を営む黒瀬さんが1980年頃から趣味で始め、地元では古くから知られていた。これまで4種類の品種を植えてきたが、まばらで株が古くなっているものもあり、植え替えも行ってきたという。

駐車場には黒瀬農園の売店やブランコも設置。駐車場から砂利道を上って、赤い屋根の東屋がある丘の頂上まで行くことができる。頂上からは森の向こうに中空知の平野を望むほか、畑地と山々に囲まれた場所で山並みも楽しむことができる。

ベンチはラベンダー畑の麓にもあるが、屋根はいつしか取り外されている。下から見上げたラベンダー畑の風景が一番よい写真が撮れるかもしれない。

黒瀬ラベンダー園
砂川市一の沢62 [地図]
入園無料、9:00~18:00