網走が舞台の映画「抱きしめたい ―真実の物語―」待望の公開!

【網走市・大空町】 2014年2月1日、日本中が涙したHBC(北海道放送)制作のドキュメンタリー「記憶障害の花嫁」が、映画「抱きしめたい ―真実の物語―」として全国公開される。網走で実際に起きた出来事から生まれた奇跡の、そして感動のラブストーリーだ。テレビのドキュメンタリー番組にはじまり、書籍化、そして今回の映画化。全国的に反響の多かった実話だけに、今回の映画に期待がかかる。( 写真:(C)2014映画「抱きしめたい」製作委員会 )

交通事故で記憶障害となった女性の感動的な実話

網走で暮らすつかささんは高校2年の時、不運にも交通事故に遭い意識不明の重体となり、左半身の自由を失った。それだけでなく、昨日の出来事もすべて覚えていられない高次脳機能障害も負ってしまった。『生きても一生植物状態―』そう医師から告げられた。それでも彼女は奇跡の生還を果たす。2年間のリハビリを経て、電動車いすを使いながら大学へ進学し卒業、就職した。

そんな彼女は25歳のある日、車いすで外出中にタクシー運転手の小柳雅己さんと出会い、交際がスタートした。その後二人は結婚し、男児を出産。しかし出産直後の2011年2月、意識不明となり息を引き取った。

HBCがドキュメンタリーとして放送、漫画化も

障害を持ちながら常に前向きに生きるつかささんの壮絶な人生は、HBCが2006年以降5年半にわたり密着取材し、ドキュメンタリー「記憶障害の花嫁・最期のほほえみ」として放送(2011年12月)、さらにTBS系でも全国放送したことで広く知られるようになった。その反響は大きく、2011年度のJNNネットワーク大賞を受賞した。(「記憶障害の花嫁」北海道放送報道部取材班著)

その後、小学館は月刊女性コミック誌「プチコミック」に「抱きしめたい」と題する連載をスタートさせた。HBCの番組をもとに追加取材を行い、北海道大学卒の漫画化・小純月子さんが漫画を描いた。

北川景子×錦戸亮―今もっとも輝くふたりが共演し映画化

多くの感動と涙を誘ったHBCのドキュメンタリーはついに映画化が決定。映画「抱きしめたい ―真実の物語―」は、「黄泉がえり」「どろろ」で知られる実力派監督・塩田明彦氏が監督を手掛けた。

作中では、W主演の北川景子さんと錦戸亮さんが、流氷を溶かすほどの熱くて切ない純愛物語を紡ぎ出している。つかさと雅己を取り巻く先輩や友人達に上地雄輔さん、斎藤工さん、平山あやさん、佐藤江梨子さん、佐藤めぐみさん、窪田正孝さん、寺門ジモンさん。そしてふたりの愛を見守るつかさの母に風吹ジュンさん、雅己の両親に國村隼さん、角替和枝さんの豪華キャスト陣。

主題歌には、安室奈美恵さんがミディアムバラード「TSUKI」を提供した。本作をイメージして書き下ろされたこの楽曲は、大切な人を月のようにそっと優しく包み込むような世界観で、まさに、この映画の温かさを表現した楽曲となっている。

真冬の網走市内各所でロケを敢行

ロケ地は、実話の舞台でもある網走の地。流氷が押し寄せ、最低気温がマイナス20度にもなる真冬の網走で2012年2月クランクイン、大ロケーションを敢行した。網走市内では、網走ハイヤー営業所、エコセンター2000、アプト4、市体育館、藻琴駅、感動の径(みち)、大空町では女満別空港で撮影が行われた。作中では、雄大な北海道の雪景色も登場する。現地を訪れて、映画「抱きしめたい」の感動シーンをもう一度味わってみてはいかが。

網走市体育館
つかさと雅己が出会う運命の体育館はここで撮影された。但し競技スペースは別の場所で撮影している。

網走ハイヤー営業所
雅己や屯田(上地雄輔)が勤めるタクシー会社。駐車場などで、男同士の恋バナに花が咲く。

エコセンター2000
実際は複合文化施設だが、出産のため、つかさが入院する病院に見立てて、外観や屋外を撮影した。

アプト4
雅己が本部からの無線に飛びつき、つかさの元に向かおうとするシーンはここ、網走市中心部の商店街で撮影された。

藻琴駅
つかさと雅己がカレーライスを食べる思い出の地。駅舎には実際に喫茶スペースがある。

感動の径(みち)
つかさと雅己が遊園地デートに向かう途中の道。車中の楽しい二人を見守るように、美しく雄大な景色が続く場所。

女満別空港
一念発起した屯田がハワイに向けて旅立つ空港のシーンがここ大空町の女満別空港で撮影された。

「抱きしめたい ―真実の物語―」

公開:2014年2月1日、全国東宝系ロードショー
キャスト・スタッフ:北川景子、錦戸亮、上地雄輔、斎藤工、平山あや、佐藤江梨子、佐藤めぐみ、窪田正孝、寺門ジモン、國村隼、角替和枝、風吹ジュン
脚本:斉藤ひろし、塩田明彦
監督:塩田明彦
音楽:村松崇継
主題歌:「TSUKI」安室奈美恵
ウェブサイト:http://www.dakishimetai.jp/

(C)2014映画「抱きしめたい」製作委員会