ルピナスは縮小も、絶景スポットに変わりなし! 沼田町「萌の丘」

【沼田町】上士幌町十勝三股、上富良野町、深川市、赤平市、芦別市など、ルピナス群落がある場所は道内にも数多くある。その一つ、沼田町郊外の小高い丘にある名所「萌の丘」は、田園を見渡せる絶景スポットであると同時に、毎年6月中旬以降になると3ヘクタールの丘に約30000株のルピナスが咲くことで知られてきたスポットだ。1999年に放送されたNHK朝の連続ドラマ小説「すずらん」ロケ地でもあることから知っている方も少なくないだろう。

しかし2011年、ショッキングなニュースが飛び込んできた。2000年以来丘一面に植栽されてきたルピナス群が、2010年の高温多湿による根ぐされ病でほぼ全滅してしまったのだ。回復も難しいことから、2011年以降はルピナスの丘は見られていない。

丘全体を花畑にする構想を立てていた沼田町にとって痛手だったわけが、実はルピナスは縮小された形でまだ咲いている。展望台がある頂上にはピンク・紫・白などのルピナスが咲いているのだ。また、沼田町の田園地帯や沼田町市街地を望む絶景スポットであることに変わりはない。視界を妨げる木々もないため、開放感を味わうことができている。天気が良ければお弁当を持参するのもよいかも。







萌の丘はルピナスのイメージが強いが、10年後には桜の名所となるかもしれない。2008年以降エゾヤマザクラやチシマザクラをボランティアの手で植栽してきており、現在は苗の状態。いずれは1000本桜を実現するとしている。今後の萌の丘が楽しみだ。