流氷でおいしいかき氷はできるのか?「流氷かき氷」にチャレンジ!

オホーツク海に毎年冬に押し寄せる流氷。相当な量の流氷が接岸したり沖合を漂ったりしているわけですが、そんな流氷で何かできないかと思い立った取材班。そして、いつもお世話になっているオホーツク管内のとある町の観光協会の方がfacebookに投稿した、流氷にかき氷のシロップの瓶を乗せた写真。

流氷もつまるところ氷なのだからかき氷にして食べることはできないものか、果たしてそれはおいしいんだろうかーー。そんな湧き上がる疑問を解決すべく、3月某日「オホーツク海の流氷でかき氷を作る」という無謀な企画がスタートしました。

材料の探し方

まずは材料を探さなければなりません。流氷がたくさんありそうな場所に行って材料調達です。

やってきたのは流氷が多くやってくることで知られる、知床・斜里町ウトロ。打ちあがっている流氷の塊、まだ海上に浮いている流氷の塊、薄くなって海水にほぼ浸かってしまっている流氷まで様々なタイプの流氷があります。打ちあがっているものの中には黒ずんで汚れが確認できるものもありますので、できるだけきれいな流氷で、岸辺に近いものを探しましょう。

流氷の塊は結構大きめです。かき氷機でかき氷を作ろうとすると、まず流氷からかき氷機に入る大きさに削らなければなりませんので意外と大変です。そしてこの時期はかき氷機が売られていないことが多く手に入りにくいですので、今回は大根おろしなどで使うおろし金具を用意。直接氷を削って器に入れようという作戦です。

※流氷の上に乗ると危険です。また動いたり崩れることがあります。足元がどうなっているか確認して作業を進めましょう。

流氷の削り方

よい流氷を見つけたら、おろし金で削っていきます。まずは表面の氷は外気に触れて汚れているので削ってしまいましょう。そのあと、下に器を置いて、削った氷が落ちて器に入っていくようにセッティングしましょう。


削っていくと削れた氷が粉雪のように器に入っていきます。小さな器でも結構時間がかかりますので、手袋などはいて削ったほうが良いでしょう。
器に氷が入ったら、シロップをかけていただいてみましょう。今回はオホーツクのイメージカラー、青のシロップを用意してみました。


実際に食べてみたら氷の粒が粗目でした。ふわふわの雪とも違うし、市販の氷ともまた違った雰囲気が味わえます。シロップの味が強いのもありますが、意外にも流氷自体は塩味はしません。ただの氷といった印象。海に浸かってる氷を使うと多少塩味も一緒に楽しめるのかもしれません。

氷点下の気温の屋外でかき氷を作って食べるという企画、誰も挑戦しそうにないので挑戦してみたところ、意外にもおいしくいただくことができました。

※今回はファンマガの企画で実施したものですので、真似して何かあっても一切責任を負えませんのでご了承ください。体を壊すことがないとも言い切れませんので良い子は真似しないほうが賢明かと思います。

▼動画:るみちゃんとばんくんが流氷かき氷に挑戦!