北海道は温泉大国。開湯千年を超える歴史ある温泉、豊富な泉質を誇る温泉、山中にあるひなびた一軒宿など、たくさんの温泉があります。温泉巡りの目的地に加えてもらいたいのが美人の湯として名高い「虎杖浜温泉」です。白老町の西側にあり、隣街の登別温泉とは異なる泉質と雰囲気で旅人を迎えてくれます。温泉大好きモデル「yuri」と湯めぐりを楽しみました。
虎杖浜温泉とは
かつて白老臨海温泉と呼ばれていた虎杖浜温泉は、1959年(昭和34年)に地下670mまでボーリングを実施して源泉開発が行われました。国道36号に沿って竹浦から虎杖浜まで約6㎞にわたり、日帰り温泉や宿泊施設、飲食店や土産物屋などが点在しています。
泉質は塩化物泉で温度は30~58度。神経痛、筋肉痛、間接痛、皮膚病(アトピー等)、運動麻痺、うちみ、くじき冷え性、疲労回復、病後回復期、婦人病、やけど、五十肩などに効果があります。
虎杖浜温泉ホテルで「ノスタルジック」に浸かる
虎杖浜温泉は、高級ホテルや大資本のホテルは少なく、ほとんどが温泉開発によって建てられた当時のまま。国道36号沿いに建つ「虎杖浜温泉ホテル」もその一つ。一歩足を踏み入れた瞬間、タイムマシーンも使わずに時間旅行が楽しめます。
虎杖浜温泉ホテルのお風呂は、すべて源泉かけ流し100%の温泉を使用しているため、いつでも上質なお湯に浸かることができます。
気持ちのいい湯加減にyuriもウットリ。つるつる素肌美人・若返りの湯とも言われており、天然温泉のやわらかいお湯が心と体をあたためてくれました。
ホテルの自慢だった大広間は600人も収容可能。食事をしながらショーが楽しめるステージが設置され、開業当時は結婚式やお花見なども行われていたのだとか。ゲームコーナーも大昔に戻ったよう。たくさんの宿泊客の思い出が刻まれていることが感じ取れました。
太平洋を望むお宿「虎杖浜温泉 ホテルいずみ」
「海を見ながら温泉に浸かりたい」というyuriのリクエストを受け、温泉をはしごするために「虎杖浜温泉 ホテルいずみ」に。もともとは企業の保養所で、海が見える場所にこだわって建てられたそうです。
源泉は49度と高温ですが、浴槽に注がられると42度のちょうどよい湯加減になります。太平洋を眺めながら源泉100%のかけ流しに浸かる解放感。至福のひと時を過ごしました。
虎杖浜温泉は保温性に優れているので、湯上り後も体がポカポカ。火照った体をアヨロ海岸でクールダウンします。アイヌ文化の遺跡が多く発掘され、付近にはポンアヨロ遺跡やアフンルパロなど古代に暮らした人々の痕跡があり、文化的にも貴重な海岸です。
虎杖浜温泉で癒されてみませんか?
虎杖浜温泉のふたつのホテルは建物は古いものの、客室や共有スペースなどはリフォームされ清掃が行き届いているので快適です。スタッフの対応もよく料金はリーズナブル。料理もおいしく申し分ありません。
ウポポイ(民族共生象徴空間)の見学はもちろん、登別・洞爺湖・室蘭方面の観光の拠点に最適です。通り過ぎるだけではもったいない。虎杖浜温泉のお湯に癒されませんか。
施設情報
虎杖浜温泉ホテル
所在地:北海道白老郡白老町虎杖浜73-5
電話:0144-82-8267
虎杖浜温泉 ホテルいずみ
所在地:北海道白老郡白老町虎杖浜312-1
電話:0144-87-2621