リサイクルショップが集まる本郷通商店街

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 札幌市白石区にはちょっとおもしろい商店街があります。なぜかリサイクルショップばかりが集まるという商店街で、本郷通商店街と呼びます。しかし、近年はその特徴を広めるべく、リサイクルショップ通りという異名も持ちます。(画像はWikipedia)

本郷通商店街とは

 本郷通商店街は、1956年に長浜万蔵氏を中心とする地主が宅地化のため区画整理を始めたことに始まります。当時は辺りには何もない田園地帯で、住宅もあまりなかったところに、10店ほどの商店街が先にできたという変わった経緯を持ちます。

 1964年に札幌で4番目の振興組合「本郷商店街振興組合」が設立され、1977年以降に商店街近代化を進めたことでも知られます。主な改良点は、(1)西方向へ一方通行にする、(2)車道を狭め歩道を広げる、(3)花壇と街路樹を配置、(4)歩道にはロードヒーティング化。1979年までに道内初のショッピングモール整備が完了しました。

 街路樹は植え替えを行ってきており、2003年にイチョウから桜100本にしました。木製のテーブルやベンチも歩道わきに設置されています。2006年には中小企業庁「がんばる商店街77選」に選ばれました。

 こうして、歩きやすい開放的な商店街が創り出されました。ピークは1981年に224店舗で、それ以降減少してきました。現在も本郷通6丁目~9丁目の4区画を中心に商店が軒を連ねますが、130店舗程度にまで減少しています。

リサイクルショップが増加

 そんな本郷通商店街にリサイクルショップが増えてきたのは2000年ころ。歩き廻りが楽しい商店街だからこそ集結しだしたといわれています。現在はチェーン店も含めて14店舗あり、その密度は日本一とも言われています。2009年から1年間で4店舗も増加したというから驚き。以下そのリストですが、最も多いのは本郷9~8丁目あたりになります。

10丁目
創庫生活館白石店(総合リサイクルショップ)
9丁目
リビング館本郷店(家具家電雑貨)
モノココ(総合リサイクルシップ)
彩古堂(アンティーク着物・レトロ雑貨)
きも乃のいわや(和服リサイクル)
ことぶきや(婦人服・雑貨・アクセ)
8丁目
e-style(衣類・靴・バッグ)
キトキトKT2(リサイクルブティック)
本郷ハウス(総合リサイクルショップ)
ポップコーン(レディース・雑貨)
7丁目
ヤマニ(子供服専門)
6丁目
蘭縁(総合リサイクルショップ)
えこふりぃ(エコな雑貨)
4丁目
ガレージハウス(日用品)
詳細やマップはこちら(2010年5月にはリサイクルショップ限定のスタンプラリーを始めた)