国内初?北見ハッカ油を使ったハッカマスクで夏でもひんやりと

砂山靴下株式会社(本社:東京都葛飾区)は2021年3月15日、株式会社北見ハッカ通商(本社:北海道北見市)の天然100%「ハッカ油」とコラボレーションした「ハッカマスク」を4月5日(月)に発売すると発表しました。爽やかな香りで、夏でもひんやり冷涼でリフレッシュ・リラックスできます。

あの名品「ハッカ油」がマスクに?

同社はマスクを約22年間販売しており、機能性マスクは累計50万枚以上売り上げています。

担当者によると、今回のハッカマスク構想は、2020年6月頃に始まりました。感染症拡大に伴いマスク着用が日常化する中で、暑い夏でもマスクを快適に着用する方法として、ハッカ油が効果的であることが判明。ハッカ油を水で薄めたハッカ水をマスクに吹き付けて着用する方法を試している人たちが多く、その効果はメディアでも紹介されました。

これにヒントを得て、ハッカ油をマスクと一緒に使いたいと、ハッカ油の大手である北見ハッカ通商にコラボレーションを打診。道内外で長年愛されている名品「ハッカ油」を使用することになりました。

北見ハッカ通商が販売する「北のかおりハッカ油」

北見は、戦前には世界の生産量の7割を占有するハッカ王国となり、世界的に有名になった地。その北見ハッカ工場閉鎖(1983年)の直後に、ハッカ文化の継承を目指して創設されたのが、北見ハッカ通商です。

国内初?となるハッカマスクの効果

ハッカマスクの商品化は、国内では前例がなく、国内初とされます。いったいどのようなマスクなのでしょうか。

ハッカマスクの3つの効果(砂山靴下株式会社提供)

マスク生地(表:ポリエステル・ポリウレタン、内側口元部:綿)は、キシリトール(気化熱)ミント(清涼感)で加工した上で、マイクロカプセル化したハッカ油(爽快な香り)を練りこんでいます。この3つの機能により、真夏にマスクを着用しても、ひんやり感が持続します。

同社によれば、ミント加工(メントール)は、マスク着用時に脳内にある冷感受容体「TRPM8」に作用し、ひんやりとした着用感(清涼感)が得られる構造になっているそう。キシリトール加工は、マスク内の汗や水分などに反応(気化熱)して熱を奪います。マスクの接触冷感数値はQ-MAX0.212で、冷たく感じる目安(0.2W/平方センチメートル以上)を越えています。

しかし、開発は簡単ではありませんでした。ハッカ油は刺激が強く、揮発性が高く、香りが持続しにくいという特徴があります。そこで、何度も実験を繰り返す中で、特殊技術を用いてハッカ油をマイクロカプセル化することに成功。「高温でカプセルを作るため、揮発性の高いハッカ油を扱うことが難しかった」と担当者は振り返ります。

洗って繰り返し使えるエコマスク(SDGs対応型)ですが、繰り返し洗濯すると香りが徐々に弱まります。その際は、北見ハッカ通商の「ハッカ油 ロールオンタイプ」(別売り、税込み1,296円)を、あごのミントマーク部分に塗ることで、爽やかな香りがアップします。

北見ハッカ通商の「ハッカ油 ロールオンタイプ」を塗ると香りがアップする(砂山靴下株式会社提供)

冷涼感のほか、UVカット(99%以上、紫外線保護指数は最高値UPF50+)、調整可能なサイドアジャスターが付いた耳掛け紐も特長。

さらに、北見ハッカ通商とのコラボマスクであるゆえに、パッケージデザインは「ハッカ油」に似たレトロなデザインとブランドカラーの世界観を再現。マスクには「ハッカ油」のレトロでかわいいロゴをプリントしたピスネームが付いています。

ハッカマスクのパッケージ(砂山靴下株式会社提供)

「北のかおり ハッカマスク」は、マイクロカプセル化に約3ヶ月、計 約半年の開発期間を経て、2021年4月5日に発売の運びとなりました。全国の一部バラエティショップ、ドラッグストア、総合スーパー、量販店、同社ECサイトなどで順次発売されます。メーカー希望小売価格1,320円(税込み)。

https://www.sunayama-socks.com/hakkamask/