ハンバーガーとは、二枚のバンズで中のパテを挟んでいるものをイメージするし、それが一般的だ。しかし、由仁町中心部のとある小さな食事処が開発したハンバーガーはハンバーガーのイメージを大きく覆す。なんと、表にパテ、中にバンズがあるという一風変わったハンバーガーなのである。
名前は「逆バーガー」。由仁町の中心部の由仁駅前にある食事処まるやまさんが提供する知る人ぞ知る名物メニューだ。注文してみると普通のハンバーガーとは見た目も違うのに気付く。茶色のパテが二枚、その間にバンズが挟まっている。
実はパテは、同店で人気のビーフハンバーグを使用している。袋を開けた瞬間、牛肉の香りが強く広がるのも一般的なハンバーガーとは違うところ。また、そのままでは食べづらいし崩れやすいので、もちもちしたライスペーパーでハンバーガー全体を包んでいるのも特徴の一つだ。
食べ進むと、中のバンズの中には由仁町特産品の玉ねぎとリンゴが入っていると言うから驚きだ。確かに肉汁のほかに、カットされた玉ねぎの甘さと、リンゴの酸味が少々感じられ、大変マッチしている。
しかしこのユニークな「逆バーガー」はどのようにして誕生したのだろうか。同店ではかねてからテイクアウトメニューを毎月考案し販売していたが、地元の素材を使って一年中楽しめるメニューを何かできないだろうかと考えて開発したという。味付けには由仁町の由仁商業高校が開発したドレッシングを使用。玉ねぎ、リンゴ、ドレッシング、すべてが地元のものを採用している由仁名物となったのだ。
由仁町のまたとない「逆バーガー」は500円。ワンコインで楽しめる逆バーガーを是非堪能していただきたい。