【富良野市】2015年4月27日に富良野市内に洋菓子店「tronc(トロン)」がオープンしました。有名菓子店で経験を積んだオーナーが故郷富良野地区で開いたショップで、特にシュークリームやプリンは美味しいと好評です。オーナーパティシエの加野裕介さんは、「地元産の牛乳といちごの美味しさを味わってほしい」と話しています。
地元に根ざし、大きな幹のように長く愛されるお店に
加野さんは道内の有名菓子店や札幌ろまん亭での工場長時代を含め約10年間、パティシエとしての研鑽を積んできました。中富良野町出身であるという加野さんは、兼ねてから地元に店を出したいとの夢を持っており、独立後の今年春、地元富良野地区に念願の洋菓子店をオープンしました。
フランス語で「樹木の幹」を意味する「tronc(トロン)」という名前は、富良野に根を下ろしたお店にし、この地に息づく大きな幹のように長く愛されるお店でありたいとの思いを込めて命名しました。また、フランス語の語句の響き、トロッとした食感、といった意味も込められているといいます。店内も木材を使ったオシャレな雰囲気です。
地元産の牛乳といちごの美味しさを大切に
そんな「トロン」ではオープン以来、シュークリームとプリンが人気です。同店の人気ナンバーワン「とろんシュークリーム」は、富良野牛乳で作ったカスタードクリームをたっぷり入れたシュークリーム。「ふらの牛乳のとろんプリン」は、富良野牛乳をたっぷり使ったコクのあるなめらかなプリンで、柔らかすぎないちょうどよいかたさを実現し喜ばれています。
▼人気の「とろんプリン」と「とろんシュークリーム」
牛乳は富良野牛乳を使っていますが、高脂肪のためかたくねっとりしないよう、また、卵の味が主張しすぎないよう抑えるなど、独自の製法で作っています。特にプリンはミルクの味を感じるプリンですので、プリンが苦手だったという人も食べられる味わいです。
ミルクの風味とコクを出す洋菓子の数々は、「富良野市内ではなかなか味わえない味」と、特に地元の方々に評判です。まだオープンから2か月ですが、その評判が口コミで広がり、リピーターも多いといいます。
また、加野さんの実家でいちごを通年入手できることで、大粒のいちごを乗せたショートケーキやいちごを使った洋菓子も目立ちます。トロンが大切にしている地元産の牛乳といちご、二つの食材の美味しさを洋菓子を通じて味わってもらいたい――。その想いで今日も富良野で洋菓子作りに勤しみます。
加野さんは、「富良野の新鮮な食材を使っており安心安全な洋菓子です。店内も少しずつ変えていくので、訪れるたびに変わっていく様子を楽しめるはずです」と話します。洋菓子と焼き菓子約15種類のほか、夏の時期にはソフトクリームやパフェも充実させていく予定というトロン。富良野に観光で訪れた際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
▼パティスリーtronc(トロン)
富良野市幸町1番23号 [地図]
営業時間:10:00~19:00、火曜定休(祝日の場合は翌日休み)
駐車場:7台あり