新しいコンセプトのドミトリー「ちょい寝ホテル」が手稲区にオープン

さまざまなシチュエーションで気軽に使えるホテルが、手稲区にオープンしました。「郊外型ゲストハウス風カプセルスタイル」をコンセプトに掲げたドミトリータイプのホテルで、最大4時間休憩することも可能です。新しいスタイルを取り入れた「ちょい寝ホテル」を紹介します。

郊外型ゲストハウス風カプセルスタイルホテル

「ちょい寝ホテル」は、札幌の中心地から車で30分ほどの国道5号沿いにあります。公共交通機関で行くには不便ですが、郊外にあるため渋滞に巻き込まれる心配が少なく、トラックが余裕で数台止められる大きな駐車場を完備しているので、車で移動する方に最適です。

▼脱サラしてホテルをオープンした、オーナーの清田純一郎さん

オーナーの清田純一郎さんは、2018年6月まで新聞社に勤めるサラリーマンでした。営業職を長く務めたものの、ホテル業・観光業の経験は一切ナシ。まわりからは「考え直した方がいい」「無謀」と引き留められましたが、父親としてお子さんを思う優しさが、揺るぎない決心となりました。

お子さんの入院がホテル開業のきっかけに!

▼札幌の市街地にホテルが集中

帯広支社に勤務していた時のこと、お子さんが札幌の病院に入院しなくてはならなくなりました。看護のために奥様が同行しましたが、市内のホテルを手配するも、よさこいソーラン祭りの日程と重なりどこも予約が取れません。その経験から「自分でホテルを開業できないか」という思いが沸き上がったと言います。

それから数年後、清田さんは本社勤務となり、手稲区に転居しました。同区には医療機関が多いものの、一般の人が宿泊できるホテルが少ないことに気づきます。「手稲区でホテルを開業したらどうだろう?」そう思いつき、アイデアを形にするために物件を探しました。

▼家庭的な雰囲気漂う外観

ホテルに最適な物件を見つけたものの、条件などが合わず振り出しに戻ります。一度心に灯ったホテルをやりたいという気持ちを消すことはできず、再び物件を探し、2019年2月にベッド総数36床の「ちょい寝ホテル」をオープンしました。

使い方はお客様次第

▼男女同部屋のドミトリータイプ

部屋はいずれも木のぬくもりを感じる個室で、エコノミー(上段)は、通常のカプセルホテルの1.5倍、デラックス(下段)は幅153㎝奥行200㎝、高さ160㎝を誇り、キャリーバッグなどの荷物の収納が可能です。

18時から23時までチェックインでき、デラックス・エコノミー共に平日と土休日前によって料金が異なります。また、宿泊以外に12時から16時まで最大4時間利用できる「お得にお昼寝プラン(税込1,000円)」を導入しているので、ロングドライブ中の仮眠やツーリング中の雨宿りなど、用途に合わせて多様な使い方ができます。

▼デラックス(下段)1泊:平日3,980円、土休日前4,980円(宿泊は税別)

▼エコノミー(上段)1泊:平日2,980円、土休日前3,980円(宿泊は税別)

▼持ち込み・自炊OK

入院中の家族の付き添いという発想からスタートしましたが、スキー場などのレジャーや札幌・小樽方面への観光、札幌で活動する地方の営業マン、近隣の医療機関のインターンや、就職試験を受けに来た看護学生、何故か近所の人など、さまざまな方が利用しています。

一人で過ごしてもいいですし、ラウンジで旅の情報交換をするのも楽しい。食事の提供は行っていませんが、HIコンロを設置し、自由に使える食器や調理器具を備えているので自炊も可能です。

▼気の合う仲間と旅行談義に花を咲かせて

「手稲は市街地はもちろん、小樽・ニセコ方面や、石狩・留萌方面に行くのに便利。手稲インターチェンジを使えば、道北・道東・道南へもアクセスします」と、車での利便性をアピール。春からの観光シーズンに向けて、北海道観光のハブ的役割を果たしたいと張り切っています。

ちょい寝ホテル
所在地:手稲区富丘3条7丁目1-58
電話:011-688-8707
のびのび宿泊プラン:18時~翌日10時
お得にお昼寝プラン:12時~16時 
公式サイト