カルビー全国厳選素材とコラボ第一弾「ア・ラ・ポテト 羅臼昆布しょうゆ味」

カルビー株式会社(本社:東京都)は2021年10月21日、新たなプロジェクトを発表。カルビーブランドと全国厳選素材のコラボポテトチップス「日本を愉しむ」プロジェクトの第一弾として、「ア・ラ・ポテト 羅臼昆布しょうゆ味」を発売すると発表しました。今後日本各地の魅力的な素材を組み合わせた商品を開発していくとしています。

「日本を愉しむ」プロジェクト誕生の経緯

今回カルビーが新たに発足した「日本を愉しむ」プロジェクトは、日本各地で大切に育まれた食文化や素材の魅力をお菓子を通じて発信していくというもの。

同社はこれまで日本是国の素材や食材を使った商品を発売してきました。その経験から、カルビーの商品ブランドと共通点がある素材を組み合わせることで「商品や素材自体の魅力や背景を知ってもらいたい、愉しんでもらいたい」との考えでプロジェクトは発足しました。

「日本を愉しむ」プロジェクト新商品発表会で記念撮影に収まるカルビー伊藤社長、松本幸四郎さん、三國清三シェフ(提供:カルビー)

プロジェクトのフードアドバイザーには、日本を代表する世界的なシェフである三國清三さんが就任したほか、PR大使は歌舞伎俳優の松本幸四郎さんが担います。

21日に札幌市内で行われた新商品発表会で同社の伊藤秀二 代表取締役兼CEOは、北海道とカルビーの関係について、「(1974年に)馬鈴薯の原料調達の体制を作り始めたのが、北海道との深い関りのきっかけ。自社(カルビーポテト株式会社、本社:帯広市)で新品種を開発するところまで進めており、北海道を中心に約1900人の契約生産者とフィールドマン(馬鈴薯のスペシャリスト)が二人三脚となって加工用馬鈴薯の生産に力を入れている」と話します。

カルビー伊藤社長(提供:カルビー)

そんな北海道と関わりの非常に深いカルビーが、新たなプロジェクトの記念すべき第一弾に選んだのが、北海道。全国的にも知名度のある羅臼昆布を使ったポテチとなります。

原点である「北海道産」にこだわる3つのポイント

第一弾は「ア・ラ・ポテト 羅臼昆布しょうゆ味」。「ア・ラ・ポテト」は、同社が1989年秋に発売した、北海道産の新じゃがのみを使った秋限定の厚切りポテトチップスです。(ちなみに、美瑛町産の農林一号を使ったのが1989年発売当時の第一号でした。)

今回のコラボレーションの食材を選ぶにあたって、北海道をキーワードに設定。三國シェフ監修のもと、知床半島の羅臼地区沿岸で育まれた羅臼昆布を厳選しました。立派な姿で、どっしりとしたうま味の強さが特徴的な昆布で、高級出汁が取れる優れた品種として知られています。

また、原料はカルビーグループが北海道で10年以上かけて開発した新品種「ぽろしり」(2015年に北海道優良品種登録)の新じゃが(2021年秋収穫)に限定して使用しています。さらに、北海道工場(千歳市)のみで製造することで、北海道産ポテチにこだわっています。

自社開発した「ぽろしり」を使用する(提供:カルビー)
  1. 北海道産ぽろしり(特長:病気に強く、焦げにくく、味が良い)
  2. 粉末昆布に北海道産羅臼昆布100%使用(粉末醤油、ほたてエキスパウダー、しいたけエキスパウダー入り)
  3. 北海道工場生産

パッケージには、北海道の素材を活かした特別な「ア・ラ・ポテト」であることを伝えるため、北海道の形のイラストを配置し、「Special」の文字をロゴの下に入れて、高級感や特別勘が伝わるように演出しています。

湊屋稔 羅臼町長は、「羅臼昆布は水揚げをして製品化するまで約3か月を要する。最低でも27~30行程を踏まないと羅臼昆布としてよい味が出ない。寝かせることで旨みが凝縮していく昆布である。数ある北海道の食材・昆布の中から羅臼の昆布を選んでいただき、町民を代表して心から御礼申し上げたい」と話しました。

松本幸四郎さんは、「本当においしいの一言に尽きる。食べたら止まらないけど、余韻を楽しむ時間もあるポテトチップスのように感じる」

新商品発表会で笑顔を見せる松本幸四郎さん(提供:カルビー)

三國シェフはその理由について、「昆布にはグルタミン酸、ホタテにはイノシン酸、しいたけにはグアニル酸が入っていて、この三つが合わさると旨みが爆発する」と解説しました。

新商品発表会で美味しさの秘密を語る三國シェフ(提供:カルビー)

プロジェクト第一弾「ア・ラ・ポテト 羅臼昆布しょうゆ味」は2021年10月25日(月)発売。北海道と公式オンラインショップで数量限定発売となります。内容量65g、想定価格155円前後(税込み)。なお、プロジェクト第二弾は「堅あげポテト」を2022年春に発売予定です。