厚別区にある「パティスリーブール」は、札幌では珍しいシュークリーム専門店です。カリカリとしたシューとクリームの甘さが絶妙で、2016年10月のオープン以来、多くのファンを獲得しています。甘党のみならず、さまざまな人の味覚を満足させるパティスリーブールを訪ねてきました。
衝撃の出会いがきっかけに
▼赤を基調とした店舗が目印
パティスリーブールは赤を基調とした店舗が目印です。「ブール」とはフランス語で「バター」のこと。支笏湖の鶴雅リゾートホテル「水の謌」でパティシェとして腕を振るっていた白木 秀俊さんが、フランスのイズニー社の発酵バターと出会い、素材を最大限に生かすために、オーナーパティシェとしてシュークリーム専門店をオープンしました。
▼白木 秀俊オーナーパティシェ
▼イズニー社の発酵バターとの衝撃の出会いがシュークリーム作りに繋がった
「イズニー社の発酵バターとの出会いは衝撃的でした。北海道産のバターも十分においしいですが、イズニー社の発酵バターはミルクの風味となめらかな味わいが全く違います。このおいしさを多くの人に味わってもらいたくて、シュークリーム専門店をオープンした」といいます。
個性的なシュークリームの数々
▼ケーキをモチーフにした個性的なシュークリーム
シューに胡麻が載っている「ごま」や、フルーツを閉じ込めた「つぼ」など、パティスリーブールの商品は、これまでの概念に収まらない個性的なものばかり。「イチゴショートやモンブランなど、さまざまなケーキがあるように、シュークリームも単一ではない」と言います。ケーキを作る感覚でシュークリームを作ることで、斬新なアイデアが生まれるそうです。
▼アマンド(250円)
基本的なシュークリームで、カスタードにオレンジの風味を付けています
▼ごま(250円)
他では食べられない胡麻をたっぷり使った風味の良いシュークリームです。
▼ノアカフェ(250円)
コーヒーとクルミを合わせたシュークリーム。少しビターで大人向けの味です。
▼デニッシュ(300円)
クリームに北海道産マスカルポーネチーズを使用しています。シュー生地の上にデニッシュの生地を焼いているため、サクサクとした食感が楽しめます。
▼ショコラ(300円)
フランス・ヴァローナのビターなチョコレートを使用しています。アーモンド入りのチョコレートクロッカンがサクサクとした食感が楽しめます。
▼ルージュブラン(期間限定発売)
ホワイトチョコのクリームを使用し、クランポワーズのジャムを真ん中に閉じ込めたシュークリームです。限定商品は毎月変わり、これまでもマカダミアチョコ、黄な粉餅など独創的な商品が販売されました。
▼つぼ(350円)
つぼ上のシュークリームの中に、季節のフルーツを閉じ込めています。冬から春にかけては、イチゴを提供。みかんを使う季節もあります。
▼店内から製造工程を見ることができる
一番人気はアマンドで、二番人気は壺です。スタンダードなシュークリームから試していき、次にノアカフェやゴマなど個性的な商品を選んでいくのがおすすめです。いずれも甘さを抑えた上品なテイストなので、女性だけでなく多くの男性にも支持されています。
▼お土産やプレゼントに焼き菓子をどうぞ
シュークリーム以外にも、イズニー社の発酵バターを使用したマドレーヌやサブレーなど焼き菓子も生産・販売しています。セット販売のほか、お好みで選んで箱詰めすることができるので、遠方へのお土産やホワイトデーの贈り物に最適です。
▼季節限定商品もある
今後の展望を伺うと、「これからも味を変えることなく、今まで通り続けたい」と言います。白木パティシェの真摯な姿勢により、いつまでも変わらぬおいしさを楽しめることでしょう。近隣はもちろん遠方から足を運んでも十分に満足できるお店です。ぜひ訪れてみてください。
(2022年10月27日:価格と営業時間を更新しました。)