留萌管内羽幌町に、町特産である甘エビを使った「甘えびソフト」が登場し、観光客の間で話題になっています。なんと甘エビを一匹、大胆にトッピングしたソフトクリーム。いったいどんな味なのでしょうか。
羽幌といえば甘エビ
羽幌町は、甘エビ水揚げ量日本一。特に最高の漁場とされる武蔵堆で漁獲された甘エビの食感はぷりっとしており、甘みがしっかりと感じられると人気です。
町特産の甘エビを使ったグルメはこれまで幾つか誕生しており、羽幌町ご当地グルメとして「羽幌えびタコ焼き餃子」や「羽幌えびしおラーメン」があります。
甘エビの食べ方といえば刺身、唐揚げ、汁物など、お食事として使われることが多いですが、えびせんなど一部の和菓子を除いて、スイーツに使われることはほぼないといってもいいでしょう。
その常識を覆したのが、「甘えびソフト」。羽幌町にある道の駅「ほっと・はぼろ」の向かいに位置するソフトクリームと雑貨のお店「TIARA(ティアラ)」が発売しました。
甘えびをたっぷり使ったソフトクリーム
▼道の駅ほっと・はぼろの向かいにあるTIARA
天塩町の「べこちちファクトリー」の牛乳を使い、無添加のソフトクリームを販売してきた同店。他にもかぼちゃソフトや、サンデー、フロートなどを販売しています。
「羽幌町は甘えびが特産品なので、ソフトクリームにしようと考えた」と同店。「甘えびソフト」の開発にあたり、利尻島のTsuki cafeがプロデュース、天然甘えび丸干し生産で定評のある初山別村の梅澤商店が協力しました。昨年から試作を重ね、令和記念として2019年5月1日に発売。6月23日に羽幌町で開催された「はぼろ甘エビまつり」で提供したところ、販売数量は大好評だったといいます。
甘えびソフトは、希少な甘えびをたっぷり使ったソフトクリーム。甘えびの粉末パウダーを生地に混ぜているため、ソフトクリームの部分もほんのりピンク色です。さらにパウダー状の粉末が上からかけられています。
そして甘えびソフトであることを印象づけるのが、なんといってもまるごと一匹トッピングされたエビ。存在感が半端ありません。ソフトクリームをすくうスプーン代わりにもなりますよ。
魚介類はどうしても生臭さが気になるものですが、甘えびソフトは一切生臭さを感じません。ソフトクリームの甘さと甘えびのしょっぱさが絶妙にマッチ。ソフトの部分は甘えびの風味もしっかり感じますし、香ばしさがクセになります。「え、おいしいの?」という最初のイメージを払拭してくれて、最後には食べてよかったと思うはず。
甘えび+ソフトクリームという衝撃の一品は、甘えびを使っている分、価格はちょっと高めで税別630円。数量限定なので早い時間帯のほうが良いでしょう。羽幌町に立ち寄ったらぜひ食べてみてください。
所在地:苫前郡羽幌町北3条1丁目27-3
営業時間:10時~18時(不定休)