ホントに二人前?! 旭川カムイスキーリンクスの超大盛りカレーに挑戦!

旭川のスキー場、カムイスキーリンクス。豪雪地帯の旭川郊外にあるこのスキー場はシーズンを通して雪質が良く、3月に入ってもコンディション良好なゲレンデで春スキーを楽しむことができます。

道央自動車道を使えば札幌からでも1時間半とアクセスも良く、他のスキー場に比べてリフト代が安いなどの利点もありますが、何よりゲレンデがすいており、広いコースを貸しきり状態で滑れるという「超・穴場的スキー場」です。

ライス大盛り・かつ・コロッケ・目玉焼き入り?!

3月のある日、カムイスキーリンクスで「リフト・ゴンドラ待ち時間なし」という「がむしゃら連続滑り」を堪能した後、さていよいよお楽しみのランチタイムが到来。午後に備えて何かボリュームあるゲレ食でエネルギーを補給しようと、レストランに向かいました。

ゲレ食定番のカツカレーも良し。メンチカツランチも美味しそうですが、メニュー看板を見て気になったのがこちら!

えっ!? 「ライス大盛り・かつ・コロッケ・目玉焼き入り」との説明が入った「キング・オブ・カムイ 1,500円」

厨房の方に内容をうかがってみたら、ベースのカレーライスは二人前の分量。これに一般のメニューで出す3品をそのままトッピングした「スキー場オリジナルのメガ盛りサービス品」とのことです。

厨房のカウンターを覗き込んで、実物を拝見。なるほど30cmを越えるパーティー用ジャンボ大皿に山盛りにされたライス上には「カツ・コロッケ・目玉焼きトリオ」が鎮座しており、こちらに向かって挑発的な波動を投げかけてきています。

二人前以上のボリュームに圧倒

よし、挑戦は受けて立つ!とばかりに気合いを入れ、このメガ盛りメニューを注文しました。

待つこと、しばし。ド~ンと目の前出された「キング・オブ・カムイ」の、その迫力……。

スプーンと箸を平行に並べるより大きい……と言っても、この写真だけではイメージがわきませんよね。それでは、通常メニューの「カツライス」と比較した次の写真をご覧ください。

いかがでしょうか、このメガ盛り度。ご飯の分量だけ見ても、厨房の方が言う「二人前」では収まりません。

ともあれ、眺めているだけでなく、勇気を出していただきましょう。まずはカレーを一口。

う~ん、ほんのり甘みがある懐かしい味で、これはいける! にんじん、ジャガイモ、豚肉などの具材もちゃんと入っており、よくある「ルーだけカレー」とは一線を画しています。

次は、メインのカツ。揚げたてで衣はカリッ、その中の柔らかい肉がマイルドなカレーと良くマッチしており、これもまたグー。一口、また一口とスプーン運びのピッチが上がってきます。

コロッケ、玉子、カレー、カツ、玉子、カレー、コロッケ、そして合いの手で刻みキャベツも。

みるみる間に崩れていくライスの山。よし、これなら楽勝かも、と余裕があったのは全体の三分の一ぐらいまででした。ここを過ぎたあたりから次第にペースが遅くなり、それに反比例して胃袋の張りが強くなっていきます。旨い、食べたい、もう一口。でもお腹が厳しい……。

「残り半分」の峠を越えると、満腹を通り越して「罰ゲーム」的世界に入ってきます。頑張って目玉焼きとコロッケはクリアしたものの、「残すにしてもせめてカツだけは平らげて」と願いつつ、ゆるゆると運ぶスプーンのもどかしさ。その様は、まるでゴールの遥か手前で喘いでいるマラソンランナーを思わせるものがあります。

勇気あるメガ盛りチャレンジャーの挑戦を待つ!

ようやくカツも完食、でも四分の三を平らげた時点で「戦いの終焉」は訪れました。悲鳴を上げる胃袋、膨らんだお腹とスキーパンツの圧迫、大皿に残されたカレーの「夢の後」、そして料理を作っていただいた方への申し訳ない気持ち、でも無念の気持ちとは裏腹の倒錯した満足感……。

午後の滑りを終え、アニメのヒーローのように「次回こそはカムイの王にリベンジを!」と、沈む夕陽に固く誓いをたてた次第です。

さて、勇気あるメガ盛りチャレンジャーたちよ。キング・オブ・カムイは君たちの挑戦を待つ! 4月2日までの残り少ない今年のシーズンを。そして12月から始まる新たな次のシーズンを。

カムイスキーリンクス
レストランの主要メニュー
キング・オブ・カムイ 1,500円
メンチカツランチ 1,000円
カツランチ 1,000円

2017年の営業
4月2日(日)まで営業
平日はゴンドラ(9:00~16:00)と第4リフト(9:00~16:30)のみ運行

所在地:旭川市神居町西丘112
電話:0166-72-2311
公式サイト