「よくわからない男」に会いに!円山動物園の3頭のユキヒョウたち

今回からはじまる「札幌市円山動物園×北海道ファンマガジン コラボ企画『ファンマガ的 円山動物園だより』」。

月1回の連載で、月はじめに札幌にある円山動物園の情報をお送りします。動物紹介、前月にあったこと、今月の予定、ショップ情報の豪華4部構成で今の円山動物園を紹介していきます。記事の最後に円山動物園マップを掲載し、紹介した動物や施設の場所をマップでも紹介します。

今月の動物紹介は「ユキヒョウ」

今月の動物はユキヒョウです。ネコ科の動物で英名をSnow Leopardと言います。 ユキヒョウは全身が灰色~白色の美しい毛で覆われているため、毛皮を狙った狩猟により個体数が激減し、絶滅の危機に瀕しています(開発のため住む場所が減ってきていることも理由のひとつです)。野生のユキヒョウは、ヒマラヤなど2,000m~6,000mの高山で生活しており、ヒツジやヤギ、シカの仲間やネズミ、小鳥類を捕らえて生活しています。生息している国は、インド、ネパール、パキスタン、ロシアなど。 ワシントン条約付属書1類で国際血統登録がなされており、世界の220の動物園で、約600頭が飼育されています(日本では11の動物園で20頭が飼育されています)。 (円山動物園ホームページより)

現在、円山動物園ではアクバル、リーベ、シジムの3頭が飼育されています。→動物園マップ:⑤

アクバル

2005年6月7日に多摩動物公園生まれたオス。他のユキヒョウに比べておとなしいのが特徴。しかし、バックヤードにいる時に飼育員さんが檻の横を通ると獲物を捕る態勢になることもあるのだそう。リーベとペアで、これまでヤマトとユッコとリアンの3頭の赤ちゃんが円山動物園で生まれています。ヤマト(オス)とユッコ(メス)は2009年5月に生まれた双子で、ヤマトは2010年12月に旭山動物園へ、ユッコは2010年11月に多摩動物園に移動しました。リアンは2011年5月に生まれたメスの赤ちゃんで、2016年3月に愛知県東山動物園へ移動しました。アクバルについて動物園の職員さんにお聞きすると「よくわからない男」と。屋外展示場の丸太にニオイ付けのスリスリをする姿をよく見かけます。

リーベ

2003年5月12日ポーランド生まれのメス。鼻の先に細かい点々があることが特徴。リーベの印象を飼育員さんに聞くと「子育てしているときは本当にいいお母さんでした。現在はシングルライフを満喫しているみたいですよ」とのこと。ユキヒョウファンとして円山動物園に通っている人に聞いてみましたが、やはり子育てしていたときのいいお母さんとしての印象が強い……と。次回の子育てを期待したいものです。

シジム

2010年5月16日生まれのメス。2011年にスウェーデンから円山動物園に来園しました。お転婆な女の子で、隣の展示場にアクバルがいるとよくちょっかいを出しているそうです。ちなみにアクバルの方はあまり相手にしないとのこと。来園したばかりの頃は引きこもりがちだったそうですが、環境に慣れるにつれお転婆ぶりを発揮しだしたそう。2016年に愛知県東山動物園に移動したリアンと檻越しに小競り合いをしてよくケガをしていたのだとか。また、よくニャオニャオと鳴いているそうです。

円山動物園マップ(提供:円山動物園)

前月の円山動物園の動き

ここでは、前月にあったことのいくつかを紹介していきます。今回は、連載1回目ということで、前月よりも少し前からの情報をお伝えします。

●9月下旬 レッサーパンダの赤ちゃんが屋外放飼場デビューしました。また10月11日に性別がメスだと発表されました。赤ちゃんは父親エイタと母親ギンの間に生まれた子供です。ギンは円山動物園生まれで、エイタはギンのお婿さんとして千葉市動物公園から来園しています。まだ名前は決まっておりません。→動物園マップ:①

▼2016年6月21日に生まれたレッサーパンダの赤ちゃん

●10月1日 熱帯動物館の解体がはじまりました。この場所には新たにインドゾウのための施設が作られます。完成予定は2018年(平成30年)です。→動物園マップ:②

●10月4日 シロテテナガザルのアイ(メス7歳)が、はじめての赤ちゃんを出産しました。父親はコタロー(12歳)。赤ちゃんの性別はまだ発表されていません。→動物園マップ:③

▼出産したアイと赤ちゃん(提供:円山動物園)

●10月14日 アフリカゾーンのカバ・ライオン館前(西門側)に新しいフォトスポットが誕生しました。表面と裏面では違う絵柄になっていて、どちらも顔と腕を出して記念写真が撮影できます。→動物園マップ:④

●10月30日 オランウータンの子どもハルトが亡くなりました。ハルトは父親弟路郎と母親レンボーの子どもで、2016年2月26日に円山動物園で生まれました。

(提供:Kaoru Mitsuda)

今月の円山動物園の予定

●11月1日から閉園時間が16時に変更になります(最終入園時間は15時30分)。

●11月7日~11日(円山動物園の休園日) マレーバクのワカバが群馬サファリパークに転出します。

ワカバは2011年6月25日、和歌山県アドベンチャーランド生まれのメスのマレーバクで、2012年12月に円山動物園に来園しました。今回、新たな繁殖を目指して群馬サファリパークに転出することになりました。

●11月12日(土) コンサドーレ札幌パブリックビューイング 西門レストハウスにて13時~15時までジェフユナイテッド戦を大型スクリーンで鑑賞します。当日、11時より会場前で整理券を配布(先着200名)します。→動物園マップ:⑥

●11月22日(火)(いい夫婦の日) カップル来園で動物園センター前にて9時?16時にポストカードを贈呈します(先着100組)、また11時と14時の2回、動物園の裏側探検にご招待(動物園センター出発、先着各10組)→動物園マップ:⑦

●11月26日(土) 「足湯で疲れをフットバス」というニホンザルを見ながら足湯につかるというイベントを開催します。サル山の前にある展望レストハウスの1階で11時~14時まで限定50名で行われます。→動物園マップ:⑧

今月のオススメは「フルーツ&アイスパンケーキ」

ここでは、動物園内にあるショップから、オススメフードやオススメ土産をご紹介します。第1回目はZooCafeのフルーツ&アイスパンケーキです。 ZooCafeは、動物園の正門を入ったすぐの左側にある次世代エネルギーパーク動物科学館内にあるカフェテリアです。

いちばん人気はパンケーキで、中でもフルーツ&アイスパンケーキの注文が多いのだそう。パンケーキは生地も手作りで、注文を受けてから焼いているとのこと。たっぷりの生クリームは甘さが抑えられているから全部食べても胃がもたれません。パンケーキが3枚もついているからこれだけでお腹がいっぱいになること間違いなし。これで880円は超リーズナブル。ホッキョクグマの顔がかわいらしく、人気あるのがよくわかります。→動物園マップ:⑨

円山動物園マップ(提供:円山動物園)

札幌市円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1
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