えりも町の山奥にある「豊似湖」。上空から見るとハート型に見えることから「ハートレイク」と呼ばれる。そんな豊似湖を上空から見ることのできるヘリコプター遊覧プログラムがこの秋、初めて実施される。
昨年実証実験で好評―えりも町と共同企画
豊似湖は上空から見るとハート型に見え、これまで石屋製菓『白い恋人』のCMやポスターにも使われてきた。えりも町役場や観光協会に対して、所在地やアクセス方法に関する問い合わせが非常に多いというが、湖畔からはハート型に見えず、沼見峠からの景色もいまひとつ。上空から見なければハート型を認識することは難しい。
そこでJTB北海道は、豊似湖を将来的に北海道の宝となる観光資源、世界に誇れる北海道の観光資源と位置づけ、胆振エリアと十勝エリアをつなぐ新たな広域観光ルートになり得る可能性に着目。地方創生事業の一つとして、えりも町と共同プロジェクトを立ち上げ、上空から豊似湖を見るヘリコプター遊覧プログラムを企画した。昨年に実証実験を行って手ごたえを感じたことから、今回の本格的な実施に踏み切った。
これまで航空自衛隊・襟裳分屯基地が実施する大型輸送ヘリコプター体験搭乗はあったが、一般観光客向けに豊似湖だけを見に行く遊覧飛行はなかった。今回が史上初めての実施となる。
紅葉とともにハート型の湖をカップルで
実施期間は紅葉が見頃を迎える2015年9月19日から10月5日までの17日間、9:00~16:00。豊似湖へ通じる道路の入り口にある旧目黒小学校グラウンド(目黒生活館)が発着地で、飛行時間は約6分。毎時10分単位の運航を予定しており、1回3名まで乗れる。事前振込制で、大人13,000円、3歳~小学生は10,000円(いずれも税込)。発着場には記念写真用にハート形の顔はめフレームを設置する。
JTB北海道の担当者は、「若い人から高齢の方までカップルで乗っていただきたい。観光客が日高に足を運んでいただくきっかけになれば」。「将来は世界有数の観光地であるオーストラリアのグレートバリアリーフにあるハート型のサンゴ礁『ハートリーフ』クラスの観光客数を目指す」と意気込む。申込お問い合わせはコールセンター0570-000-644まで。
(※写真:JTB北海道提供)
▼2015年10月1日追記:参加者撮影動画
2016年も運航決定!
(2016年7月20日追記)国内外から好評を得たえりも町豊似湖遊覧飛行だが、2016年も9月17日~10月10日までの開催が決定。2016年7月20日にプレス向けフライトが行われた。本年は襟裳岬経由のルートも開設し、ヘリポート・待合所となる旧目黒小中学校校舎に食堂やトイレを設置するなど、利便性も向上させる計画だ。
▼プレス向けフライトにて。大西正紀えりも町副町長