札幌のイヤーエステ専門店「マニス」(札幌市中央区)が全国から注目を集めている。全国的にも数少なく、まだ知られていないジャンルのリラクゼーションで、同店のオーナーでイヤーエステティシャン・長瀬梨々花さんは「本格的な耳かきエステ店があることをもっと知ってほしい」と呼びかけている。
信念で続く、道内唯一の本格的イヤーエステ専門店「マニス」
長瀬さんはこの道8年ほど。2007年、当時ブームだった耳かき店を札幌にと、オープンした耳かき札幌一号店でオープニングスタッフとして勤務。同店は1年半ほどで閉店し、その後はホテルのイヤーエステに5年ほど勤めた。約7年間で磨いた技術を生かし、2014年4月に「マニス」をオープンし現在に至る。
ブームも去り、札幌市内でも本格的な耳かき専門店は減った。長瀬さんもホテルのイヤーエステを離れる際に辞めることを考えたというが、他にイヤーエステティシャンもおらず、「札幌からイヤーエステの文化が消えてしまう」との危機感から「マニス」を立ち上げた。当時は札幌はもとより道内でも唯一の本格耳かき専門店で、長瀬さんは道内唯一のイヤーエステティシャンだ。
耳かき専門では儲からないし、体力的・精神的にもきつい――。それこそが耳かき店が減った理由だ。「マニス」はなぜ続けられているのだろうか。ひとこと、「信念」と長瀬さんは答える。「耳かき店がなくなると困る人がいると知った。自分にしかできないし、誰かのためになるのなら続けていきたい」。
道外・海外からも来客が！幅広い年齢層が集まる「マニス」の魅力
「マニス」は札幌市中心部、創成川沿いにあり、さっぽろテレビ塔がよく見える好立地にある。店内はアジアンテイストでまとめあげた癒しの空間。店名も、インドネシア語で「かわいい」を意味する「マニス」からとった。
施術コースは、60分の自分にご褒美コース(税込5,500円)など全4コース。一番人気は80分コースで、耳の隅々までトータルケアしてくれると好評だ。
▼イヤースコープで耳の中をチェックできる
▼多様な耳かきを使いわける
客層は10代大学生から70代と幅広く、男女比は半々。これまで耳かきをした人は3,000人以上にのぼる。耳の状態は人それぞれ違い、「100人いれば100通り」と長瀬さん。耳が聞こえにくい、耳かきしてくれる人がいない、女性が美容のために、男性がリラクゼーションのためにと、目的もさまざま。耳のプロである医者も訪れる。
地域別でみると、道民はもちろんだが、遠くは沖縄、京都、名古屋、東京、千葉、海外はアメリカやスイスからも来店するという。東京では比較的割高であることや、地元に同様のお店がないとの理由で、また、観光や出張のついでに来る客もいる。
これまでに、「施術を受けると気持ちが晴れる」「自信が生まれ仕事にメリハリが出てきた」などの声が寄せられた。噂を聞きつけて来道する例もあり、長瀬さんの技術の高さが全国に知れ渡っていることがうかがえる。
耳かき店というと萌えのイメージを持っている人もいるため、「本格的なイヤーエステ専門店があるんだということをまず認知してほしい」と話す長瀬さん。「気楽に来てもらえたら」と来店を広く呼び掛けている。
▼ばんくんとるみちゃんがお邪魔しました！
▼イヤーエステ専門店「マニス」
札幌市中央区南2条東1丁目1-1 フラーテ札幌5F [地図]
TEL：070-5607-0502（前日までの予約制）
営業時間：11:00～19:00（最終受付は18:00）
定休日：日曜・祝日（営業日カレンダー要参考）
支払方法：現金のみ
公式ウェブサイト
