【札幌市】昨年の春、札幌に移住してきた筆者。家の近所を流れる豊平川をはじめて見たとき、大きな川なのに流れが急だなぁ、と驚いたことを覚えている。上流にダムがあって、雪解け水を放流しているから春先は流れが急になる、という話を聞いて納得した。そして、この急流を利用してラフティングが楽しめるということも知った。ただし、それは豊平川の水量が増えているときだけの期間限定。去年は残念ながらその期間を逃してしまった。
1年が過ぎ、雪解け水で豊平川の水量が増えてきた。ということで思い出したのがラフティングの話。さっそく調べてみると、ニセコに拠点を置く「北海道ライオンアドベンチャー」という会社が豊平川ラフティングをやっているらしい。連絡すると、取材をさせていただけることになった。
集合場所は八剣山果樹園内
豊平川ラフティングの集合場所は八剣山の麓にある八剣山果樹園。敷地内にライオンアドベンチャーの小屋が設置されていて、そこが受付になっている。
▼八剣山果樹園の敷地内にライオンアドベンチャーの豊平川ラフティングの拠点がある
▼ここが集合場所。ここでドライスーツに着替える
ドライスーツなどの装備はすべて貸してもらえるからなにも準備する必要はない。ただし、濡れる可能性があるので着替えは持ってきて……とのこと。また、ドライスーツの下に着る服は暖かめの保温力のある服がよく、濡れると固くなるような綿パンやスカートはダメとのこと。もちろんGパンもNGだ。
受付を済ませ、いよいよドライスーツを着ることに。はじめてでまったく勝手がわかっていない筆者だったが、スタッフが丁寧に教えてくれるので安心安心。思ったよりも着心地はよくないんだね……というのがはじめてドライスーツを着たときの実感だ。
そうそう、ドライスーツを着る前にトイレには必ず行っておくこと。着替えてしまうとカンタンに脱げないし、この場所を離れるとトイレがないから要注意!
▼受付が住んだらスタッフの指導の下ドライスーツに着替える
ドライスーツに着替えたら、ライオンアドベンチャーの車に乗ってラフティングの出発地点まで。5分ぐらいで出発地点である砥山(とやま)ダムの川岸に到着した。
▼ここが豊平川ラフティングの出発点の砥山ダム。ゴーゴーと唸るような音を立てて雪解け水が放流されていた
レクチャーを受けて出発!約5㎞を1時間ちょっとで下る
川岸で、スタッフより乗り方や注意点などのレクチャーを受ける。重要なのは落ちたときの対処法。ドライスーツにライフジャケットを着けているので浮くから安全、ただし川底が浅いので上を向いて足を必ず上に上げるのだそう。足には浮くためのものを着けていないので自分であげないと沈んでしまい岩などに当たってしまうのだとか。このポーズをラッコのポーズと言うんだって。
▼川岸でパドルを使った漕ぎ方や落ちたときの注意点などのレクチャーを受ける
ひと通りレクチャーを受けたらボートに乗り込む。まずは見学させていただいた。ボートに乗り込んだのは2グループ6人だ。職場仲間で参加したという竹内由香さんと庄司朋子さんと大塚飛鳥さん。そして友人といとこと参加したのが今滝智子さんと中村悦子さんと島よしみさんだ。経験者もいれば、はじめての人もいる。はじめての人は、急な流れにドキドキしている様だった。
▼スタッフのかけ声の下、パドルを使いながら激流を下る
▼ラフティングをはじめてすぐに全身ビショビショになってしまったとのこと
砥山ダムから簾舞(みすまい)までの約5kmを1時間ちょっとかけて下る豊平川ラフティング。初体験の大塚さんと島さんは、「こんなに濡れるとは思わなかった~」と。経験者の竹内さん、庄司さん、今滝さん、中村さんも、「これほどの激流ははじめて」とのこと。「おもしろかった、またチャレンジしたい」と語っていた。
今度は実際に乗ってみた!
さて次は筆者の番。同じボートに乗ったのは職場仲間だという3人の女性。門脇千鶴さんと佐藤和美さんと近藤亜希子さんである。門脇さんと佐藤さんが以前ラフティングをやったことがあって、今回近藤さんを誘ったのだとか。
スタッフからのレクチャーを受け、さっそくボートに乗り込む。ドキドキドキドキ。
▼見ているよりも荒々しくってスリル満点
ボートが川を下り出すと、すぐに水しぶきでビショビショだ。思っていたよりも激しくてめちゃくちゃ楽しい。やってみてよかった~。
5月でけっこう気温は高めなのだが水はビックリするほど冷たい。なるほど、暖かめの服をドライスーツの下に着た意味がようやくわかる。ちょっと大げさだな~なんて思っていたけど、これでも寒いぐらいだ。ただし、頭や顔などはびしょ濡れになったけどドライスーツのおかげで体はほとんど濡れなかった。
▼左よりスタッフのフミヤ氏、近藤さん、佐藤さん、門脇さん、スタッフのヒデト氏
門脇さんと佐藤さんは、何回か経験があったそうだが、これほどの激流の体験ははじめてなのだそう。「めちゃくちゃ楽しかった~」とのこと。はじめての体験の近藤さんは、「けっこう怖かったけど楽しかった、はまってしまった、またやりたい」と言っていた。
この豊平川ラフティングは、5月~6月にかけての限定アクティビティ。雪解け水がなくなると川が穏やかになるからできないそう。なのでやってみたい人は急いでGO。もし、期間が終了していたとしても、千歳川でのラフティングや、さっぽろ湖をカヌーで散策するコースなどもあるので、気になった人はライオンアドベンチャーに問い合わせてみるといいだろう。
▼北海道ライオンアドベンチャー
北海道虻田郡ニセコ町中央通142-5
TEL:0136-43-2882
FAX:0136-43-2883
ウェブサイト
▼豊平川ラフティングの詳細
期間:5月~6月 ※GWを除く(雪解けが終わり水量がなくなり次第終了)
時間:1回目 9:30~、2回目 13:30~
所要時間:約2時間(着替え・移動を含む)
料金:5,400円(税込)
集合場所:八剣山果樹園(TEL:011-596-2280)
雨天時:雨天決行(水量により中止になる場合もある)