【羽幌町】焼尻島産のめん羊肉「サフォークラム」をご存知でしょうか。焼尻島のめん羊の出荷頭数は年間約200頭と非常に少数。それでいて「世界最高峰の味覚」とも言われるほど各所から高い評価を得ているため、島民ですら滅多に食べることができない代物なのです。
その味の秘訣は、何と言っても焼尻島ならではの恵まれた環境!360度を海に囲まれ、潮風があたり続ける牧草はミネラル分がたっぷり含まれ、肉のうまみを引き立てるのです。
焼尻島では、この自慢の味を広く伝えるため、1983年から30年以上にわたり「めん羊祭り」を行ってきました。「希少なグルメを堪能し、冷たいビールをグイッ!」これは「めん羊祭り」名物の光景です。きっと、何物にも代えがたい至福の瞬間でしょう。
しかし、このおよそ30年の間に焼尻島も変化を遂げています。めん羊祭りが始まった当初は600人以上を数えた島民も、現在は230名まで減少。「島の将来を考えるタイミングが来た」と言っても良いのかもしれません。
伝統を引き継ぎ、「めん羊祭り」がリニューアル!
そんな背景もあり、今年度(2014年度)から、「めん羊祭り」が「サフォークまつり in 焼尻」と名前を変えてリニューアルされることになりました。島育ちの島民はもちろん、転勤で島にやってきた島民、田舎暮らしに憧れて移住した島民らが手を組み、若手中心の運営組織へと移行。心機一転、島の将来を見据えたビジョンを掲げています。
従来のめん羊肉の販売はもちろん、さらに当日限定の体験イベントや島民との交流会など、新企画も目白押しとのこと。
「今までの『めん羊祭り』の伝統を引き継ぎつつ、めん羊以外の島の魅力も新たに知ってほしい。そして、もっと焼尻島を盛り上げたい」。そんな焼尻島民の思いが詰まったイベント「サフォークまつり in 焼尻」の概要をご紹介します。
▼写真:第2回めん羊祭りの様子を伝える羽幌町誌「広報はぼろ」。広報はぼろ1984年7月号より
「サフォークまつり in 焼尻」前日祭の見どころ
2014年6月21日(土)、事前申し込み制の前日祭は、移住・定住を希望する人、島での暮らしや交流に興味のある人が対象。当日限りの限定企画や島民との交流会が予定されています。
・寝具持参で研修センター「宿泊無料」!
・島民と同じ価格で渡航できる「フェリー運賃割引」!
・地元の漁師が教える「ウニ採り体験」!
・野鳥、野草の宝庫・オンコの原生林を歩く「ガイド付き散策」!
・島のグルメを堪能し、島民の声を直に聴く「交流会開催」!
▼写真:オンコの原生林を歩く
「サフォークまつり in 焼尻」本祭の見どころ
2014年6月22日(日)、これまでの「めん羊祭り」の流れを汲んだ本祭は、希少な焼尻島産のめん羊肉を限定販売。その他、解禁直後のウニをはじめ、新鮮な魚介類、浜鍋など、島ならではの特産品も用意されるとのこと。「食べる」だけでなく、島を楽しむ「フォトラリー」や「漁船クルージング」なども企画されています。
・焼尻島が誇るグルメを食べる「サフォーク肉販売&炭火焼き」!
・島ならではの食べ物も充実「うに、浜鍋、etc」!
・漁師の目線を体感する「漁船クルージング」!
・島を撮って景品をゲット「フォトラリー」!
・島じまんの特産品が当たる「抽選会」!
▼写真:過去のめん羊祭りでの炭火焼きの様子
……などなど、内容もりだくさん!
年に一度の貴重な機会、ぜひ焼尻島へ足を運んではいかがでしょうか。
▼「食って!遊んで!ふれあって!サフォークまつり in 焼尻」
開催日程:
2014年6月21日(土):前日祭
※事前申込制。詳細、参加申込についてはコチラをご覧ください→羽幌町観光協会
2014年6月22日(日)本祭
開催場所:焼尻島
主催:サフォークまつり実行委員会
お問い合わせ:suffolk.yagishiri@gmail.com