【倶知安町】 札幌から車を走らせ、約3時間。道道343号線沿いに、おなじみのラクダのロゴが入った、渋い赤色の看板が見える。「La villa LUPICIA」。ここは、紅茶で有名な「LUPICIA」がプロデュースしたレストラン。隣接した建物では、自家製のパンやハム、ソーセージなどの加工食品、スイーツ、お茶なども販売。2012年7月にリニューアルオープンしたばかりの複合施設だ。
「La villa LUPICIA」は、ログハウス風の建物がニセコという雰囲気にぴったりのレストラン。
通常はランチ&デザートバイキング(\2500)を開催しているが、取材時はゴールデンウィーク期間中のため、特別セットメニューを頂いた。(\1800、~5/2までの限定。5/3~6はまた異なるメニューとなる予定)
セットメニューにはおかわり自由のお茶・パンがつく。パンは自家製のフォカッチャとフランスパン。あつあつの焼き立てなので、パンをとる手が進む、進む……
お茶はもちろん、LUPICIAの製品。ルイボスティー(ピッコロ)と、フレーバーティ(アルフォソマンゴー)と、ほうじ茶の3種。(※日替わりのため、取材時と異なる可能性あり)
私はこの日、LUPICIAの紅茶を初体験することとなる(プレゼントで頂いたものがあるが、まだ大事に取っておいてしまっている)。どのお茶も、香りがいい。特にフレーバーティーからは甘い香りが……。しかし、その香りとは裏腹に、お茶自体に甘さはないので、食材を邪魔せず何杯でも飲めてしまう。これなら食事の時でも問題はない。
そうこうしているうちに、オーダーしたものが登場。
▼市場のおいしい魚介と野菜のソテー
▼豚肩ロースの柔らかロースト
ジューシーなお肉はもちろんのこと、野菜を口に運ぶと、甘みが広がってきた……!
味付けによる甘さかと思いきや、どの野菜を食べても、一定の味ではない。
甘いだけではなく、カブの茎の部分にはしっかりと苦みがあり、どの野菜も、それぞれの本来の味を実感できる。これらはほとんどが地元農家から仕入れた野菜を使用している。
LUPICIAでは、「キュイジーヌ ユーロ ジャポネーズ」をコンセプトに、今もなお進化を続けるヨーロッパの料理と、素材に徹底的にこだわる日本の料理を融合させた、「欧和料理」を提供。「社長がニセコの自然を気に入っている」とのことで、北の大地によって育まれたジビエや魚介類、土地の野菜がふんだんに使われたものとなっている。
羊蹄山を眺め、野菜本来の味を感じながら過ごすランチタイム……。
私の世代には、ホテルで頂くコース料理は少し背伸びが必要なので、これくらいがちょうどいい。いや、むしろ都会の喧騒を離れ自然を感じながら、素材本来の味を楽しむという十分な贅沢をしているとも言える。
大自然によって生み出される、景色と美食のマリアージュをぜひ、体験していただきたい。
▼ブティックではパンの販売なども
▼La villa LUPICIA
住所: 〒044-0078 北海道虻田郡倶知安町字樺山58-5、道道343号線沿い [地図]
電話:0136-21-7880
営業時間:
○レストラン:(ランチ)11:30~15:00(L.O)、(ディナー)17:30~20:00(L.O) ※予約詳細については直接お問い合わせ下さい。
○ブティック(デリ&ベーカリー):4/25~5/6 10:00~17:00、5/8~ 11:00~17:00
公式ウェブサイト