名窯『アラビア社』のカップで頂く贅沢なコーヒーはいかが? ―安堵珈琲店

【札幌市】 中央区円山にある裏参道。ビルの二階に静かに佇む隠れ家のようなカフェが、5周年を迎えた「安堵珈琲店(and coffee)」。一歩中に入ってみると、木の温もり溢れる暖かいインテリアと壁一面の小物たち、ハンドメイド作家の雑貨などが所狭しと並んでいて楽しい。





店内を見回していると、色々なデザインの器が並ぶ棚にふと目が止まった。オーナーによると、それらはフィンランドの名窯である「アラビア社」のカップだという。

あのアラビア社のカップでコーヒーが飲めるのか……。折角なので、三種類のアラビア社銘器でオーナーお奨めの「ビターブレンドコーヒー」と「四季のおすすめコーヒー(エルサルバドル)」を味わってみる事に。




……うまい。オーナー自らがネルで一杯ずつ丁寧にドリップしてくれるというそのこだわりの一杯をアラビア社の器で味わう、至福の時間。幸せである。



絶品のコーヒーメニュー以外にもこだわりのフードメニューもあるので紹介したい。まずは、水を一切使わないで、野菜の水分だけで作った「焼チーズカレードリア」。具材に”大根”や”トマト”がメインで使われているのが面白い。



中でも、大根が絶妙にカレー味のドリアにマッチしていて正直驚いた。実にうまいのである。



もう一点、全て自家製のプリンを使用した「プリンパルフェ」。こだわりの自家製のプリンがすごく優しい味で、心がほっこり。居心地の良い空間と相まって、時間を忘れるような何か懐かしいタイムトリップを感じた。

ふと席の横にあるノートに目が止まった。そこには「小さな美術館」と書かれている。

オーナーによるとそれはお客様の”時間つぶし”用だとか。一つだけ条件があるそうで、少し硬いイメージのある文字ではなく「やわらかい気持ち」になれる絵だけを描いてもらっているそう。なるほど、知らない人の描いた自由な絵たちをパラパラと見るだけで、確かに心が穏やかになるのが感じられた。

▼DJブース(左)やパン・焼き菓子コーナー(右)も


その他にも不定期にDJイベントなどの音楽関連の催しもあったり、火曜日と金曜日にはオーナーと交流のあるベーカリーショップのパンや焼き菓子も販売、「季節のお酒」をはじめとするアルコールメニューも充実しているそう。(写真は、季節のお酒「冬のカクテル」)

……ふと気がつくと取材も忘れ、長居してしまっている自分に気付いて苦笑い。とにかく居心地の良さと名窯カップと極上珈琲のシナジーはすごかったです。これから益々寒い季節となりますが、温もりのある安堵珈琲店でゆっくり暖まって時間も忘れてくつろいでみるのはいかがでしょうか。



安堵珈琲店(and coffee)
所在地:札幌市中央区南2条西25丁目1-37うちだビル2F [地図]
TEL:011-631-4133
営業時間:14:00~24:00、月曜定休
駐車場:なし