ホッキョクグマは冬のほうが美しい。冬の釧路市動物園のすゝめ

寒い冬は、できるだけ屋内でぬくぬく過ごしたいと、外出するのもためらいがちです。しかし、ここはあえて外に出て楽しんでみませんか?

今回おすすめするのは、冬の動物園。寒さの中で見せる動物たちの行動は、夏とはまた違った面白さがあります。釧路市動物園にお邪魔して、冬ならではの動物たちの様子を覗いてみました。

寒いからこそ活発になる動物たち

▼雪景色の釧路市動物園へ、いざ!

冬に見たい動物といえば、何と言ってもホッキョクグマでしょう。もともと極寒の地で暮らすホッキョクグマは、当然のことながら夏よりも冬の方が元気!

釧路市動物園で現在飼育しているのは、オスのキロルとメスのミルク。取材に訪れた時は、キロルが放飼場に出ていました。降り積もった雪や氷に大きな体をスリスリこすりつけて、気持ち良さそうに過ごしています。

▼大きな体と、なんとも愛嬌のある顔

飼育員さんに冬のホッキョクグマについて伺ったところ、「やはり冬の方が元気に動き回っておりますし、雪の中で体の白さが際立ち、より美しいです」とのこと。夏は砂の中をごろごろ転がるなどして、せっかくの白い体が茶色く汚れていることも多いそう。なるほど、確かにホッキョクグマは冬に見るべき動物の筆頭かもしれません。

▼おいしそうに魚を食べるキロル

お食事の時間になると、魚や果物など、その日によっていろいろな食材が与えられます。キロルは上手に両手で持って食べ、見ているこちらも笑顔になるほど、愛らしい姿を見せてくれました。そんなキロルの様子を、動画でもご覧ください。

【動画】釧路市動物園・ホッキョクグマのキロル

また、冬になると元気になる動物といえば、他にも先日取材したレッサーパンダや、アムールトラなどが釧路市動物園で飼育されています。

▼アムールトラのココアは多くのファンを持つ人気者

生息地が寒い地方の動物たちは、やはり冬にこそ会いに行くべき。生き生きと活動している姿を観察していると、きっと元気をもらえるはずです。

フリーフライトや園内アクティビティも

▼飼育員さんとの息もピッタリ、猛禽類のフリーフライト

また、取材時にはクマタカのフリーフライトを見ることもできました。真っ白い雪をバックに羽を大きく広げて飛ぶ様子は、かっこいいのひと言に尽きます。

▼凜々しい顔つきのクマタカのレン

ただし、現在はクマタカのレンが体調不良のため、フリーフライトはコミミズクにバトンタッチされています。

▼コミミズクのハッチ(写真提供:釧路市動物園)

場所も類人猿舎内の通路に変更されていますので、お間違いのないように。コミミズクの特徴は音も立てずにスーッと飛ぶところだそうで、こちらも必見(必聴?)です。

【動画】釧路市動物園・クマタカのレン

動物以外にも、冬の季節には家族連れに大好評のアクティビティが園内に用意されています。

▼雪の滑り台(写真提供:釧路市動物園)

▼歩くスキー(写真提供:釧路市動物園)

ただし、3月以降ともなると雪も次第に溶け始め、中止になっている可能性もあるので注意してください。

冬の動物園は、また違った楽しみがいろいろあることをお分かりいただけたでしょうか。特に北海道の動物園は雪も積もるため、なお楽しみが広がると言っていいでしょう。季節ごとの姿を見せてくれる動物たちは、どこか健気で、どこか気高く、そして言うまでもなく可愛らしく、私たちを迎えてくれます。しっかり防寒して、そんな彼らにぜひ会いに行ってみてください。

釧路市動物園
所在地:釧路市阿寒町下仁々志別11番
電話:0154-56-2121
開園時間:4月10日~体育の日:午前9時30分~午後4時30分、体育の日の翌日~4月9日:午前10時~午後3時30分
休園日: 12月~2月の毎週水曜日(祝祭日にあたる日を除く)、12月29日~1月2日(年末年始)
入園料:一般 570円、中学生以下 無料
公式サイト
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