2018年2月10日(土)、11日(日)の開催日程で、上士幌町航空公園にて毎年恒例の「上士幌ウィンターバルーンミーティング」が行われました。寒空に舞い上がる気球の姿を実際に目撃する貴重なチャンスとあって、いそいそと駆けつけた北海道ファンマガジン。10日に行われた競技の模様をレポートします。
自然を相手にした競技イベント
▼会場となった上士幌航空公園
2018年で第36回を迎えた「上士幌ウィンターバルーンミーティング」。毎年夏に同じく上士幌町で開催される「北海道バルーンフェスティバル」が屋台なども出るお祭りイベントなら、こちらは競技イベント。約20種類もあると言われる気球の競技(タスク)で、ターゲットへの近さや飛行距離の長さなどを競います。
ちなみにどの競技が行われるかは、その日の天候や風次第。臨機応変に対応する必要があり、まさにパイロットの腕が試されるというわけです。
▼バーナーで浮力を生み出すパイロットたち
2月10日(土)には日本全国から参加した21チームが参加。午前8時頃から、地上10カ所に設けられたターゲットに向けてマーカーと呼ばれる砂袋をそれぞれ投下し、その距離を競います。風の強さや向きを読みながら、各チームの色鮮やかな気球が雪原から離陸していきました。
▼真っ白な雪原に映える、色とりどりの気球
筆者もそのうちの1基に同乗させてもらいました。この日は上空の風が強かったため、それほど上昇できず低空飛行でしたが、やはり空中散歩は格別なもの。意外と安定した気球に乗って、広々とした十勝の大地を見渡していました。
【動画】実際に気球に乗せてもらいました
気球に乗ってみたいと思ったら
こうしたバルーンミーティングやバルーンフェスティバルが長年開催されている上士幌町は「熱気球のふるさと」と称されています。上士幌町で気球の魅力にすっかりはまってしまった筆者は、気球体験のできる場所を探してみました。すると、上士幌町ではありませんが、同じ河東郡の鹿追町に気球体験のできる施設があるのを発見しました。
▼緑の時期のフライトも最高!(写真提供:ほっとえあ)
「Hot air ほっとえあ」では、一般の方を対象に、7月下旬から3月下旬までの期間、体験搭乗を行っています。しかもロープで固定した係留飛行ではなく、地上からの拘束が一切ないフリーフライト。よりダイナミックな体験ができそうです。
飛ぶのは早朝で、約30分程度のフライト時間が予定されています。ただし準備や回収、移動などを含めると、所要時間は3時間ほどだということです。
▼家族でフライト体験なんて楽しそう(写真提供:ほっとえあ)
もちろん、気象条件によって中止になったり、時間が変更したりと、予定通りにはいかないのも気球という乗り物ならでは。気になる人は、下記の問い合わせ先で詳しい情報をゲットしてみてください。
自然を相手にしているからこそ、イレギュラーな事態もむしろ日常というのが気球。そこも含めて魅力的なのかもしれないなぁと、上士幌町のバルーンミーティングで教えられました。