洋菓子店やケーキ屋さんというのはよく聞きますが、言われてみればありそうでなかなかないのがプリン専門店。北海道ではじめてプリンを専門に扱ったお店が、小樽にあります。
たかがプリンと侮るなかれ。それぞれの種類ごとに口当たりや食感まで変えるというこだわりが、そこにはあるといいます。そんな気になるプリンを求めて、お店を訪問してみました。
どれも興味をそそるラインナップ
▼かわいらしい佇まいのプリン専門店
北海道ではじめてのプリン専門店が小樽に誕生したのは、2007年4月のこと。今年で11年目を迎える「アンデリス」です。店名の由来は、フランス語の「1番」と「おいしい」を掛け合わせた造語だそう。オーナーでパティシエの佐々木芳雄さんは、もともとフランス料理のシェフでした。
▼笑顔が素敵な佐々木さん
なぜプリン専門店を開こうと思ったのでしょうか。
「まず、小樽に店を構えるのだったら、後志(しりべし)地方の食材を使いたいという思いがありました。プリンは老若男女誰もが好きなものだし、何より、自分自身が好きだったもので」
と、ちょっと照れくさそうに教えてくれた佐々木さん。当初の思い通り、現在お店で販売しているプリンのほとんどの食材が後志をはじめとした北海道産なのだとか。では、まずは気になるラインナップをチェックしていきましょう。
▼常時あるレギュラー商品は8種類
写真左上から時計回りに、塩バタープリン(370円)、新バニラプリン(390円)、3種のチーズプリン(370円)、白いカスタード(390円)、苺フランボワーズ(370円)、ベルギーショコラ(370円)、余市ウヰスキー(400円)、キャラメルマキアート(370円)です。
どうです、このラインナップ。塩バターやウィスキー、キャラメルマキアートなど、これまでありそうでなかったプリンとの組み合わせで、その商品名を聞いただけで食べてみたくなりませんか?
▼クリーミーな口当たりの白いカスタード
実際に食べてみると、味はもちろん、種類によって口当たりや固さも異なることに驚かされます。
「作り方はオーソドックスなんですが、それぞれの食材によって、どういった固さが最適なのか、味の濃さはどれくらいがちょうどいいのか、日夜研究しています」(佐々木さん)
▼日夜プリンの研究に励む佐々木さん
ただなめらかさを追求するのではなく、食材の良さを最大限に引き出そうという思いが、それぞれの商品の個性にも表れているのです。こうなったら、全種類制覇したくなりますよね。
プリンをも凌ぐ人気商品がある!?
▼商品はすべて店の奥で作られている
どれもこれもおいしそうなので、お買い物のヒントになるように、売れ筋を聞いてきました。やはり人気なのは、オーソドックスな白いカスタードと新バニラプリンです。
▼左が白いカスタード、右が新バニラプリン
ここで注目してほしいのが、単なるバニラプリンではなく、新バニラプリンと名付けられているところ。アンデリスのプリンは創業当時から少しずつ変化してきているのです。現状に満足するのではなく、少しでも商品を良くしていきたいという佐々木さんのこだわりが、ここにも感じられます。
▼まさに進化するプリン!
そして、そんな佐々木さんから気になる発言が。
「実はプリンをも凌ぐ勢いの、人気商品が他にあるんです」
プリン専門店なのに、プリンより人気の商品がある?
「はい、それがプリン大福です」(佐々木さん)
▼一番人気のプリン大福(220円)
手に取ってみると、まずはその柔らかさに感動します。ふわふわ、ふにゃふにゃ、今にも崩れそうなくらい柔らかく、繊細な手触りです。
ひと口食べて、また感動。中には生クリームとプリンが入っていて、口に入れた瞬間にとろけて消えてしまいます。これは、今までに食べたことのないスイーツ。一番人気というのも頷けます。
この他にも、小樽の和菓子屋さんとコラボしたプリンどら焼き(330円)があり、こちらも人気なのだそう。
北海道ではじめてのプリン専門店を訪れたら、そこは日々進化し続けるプリン専門店でした。いろんな味を試したくなるし、同じ味でも変化していく様を見届けたくなります。何度でも訪れたくなる魅力あふれるアンデリス、小樽観光の際にはぜひ立ち寄ってみてください。
所在地:北海道小樽市住ノ江1-5-1
電話:0134-34-1616
営業時間:10時~18時(完売終了)
定休日:水曜日+不定休(詳しくは公式サイト)
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