北海道最高峰からやってくる東川町の湧水!平成の名水百選「大雪旭岳源水」

北海道のほぼ中央にある東川町は、大雪山系「旭岳」(標高2,291メートル)に降り積もった雪の恵みにより自然に湧き出る地下水で生活している町です。良質でおいしい地下水だけで生活できるので、北海道で唯一の上水道がない町として知られます。そんな東川町の最上級の水を体験できるのが湧水スポット「大雪旭岳源水」です。

毎分4,600リットルも湧き出るミネラル豊富な中硬質の水

道道1116号線(富良野上川線)と、旭岳に通じる道道1160号線(旭川旭岳温泉線)の交差点付近に「大雪旭岳源水(たいせつあさひだけげんすい)」があります。

大雪旭岳源水公園

この水は、大雪山連峰の中で、北海道最高峰である旭岳に降り積もる雪や雨水が、地下でろ過されて湧出するものです。数十年、数百年もの長い年月をかけ、天然のフィルターを通って出てくるというわけです。環境省は2008年、この水について「平成の名水百選」に選定しました(北海道2カ所のうち1カ所です)。

源泉

大雪旭岳源水は、カルシウムなどミネラルが豊富な弱アルカリ性で、水温も約7度と年間を通じて一定を保っています。軟水が一般的な日本では非常に珍しく、中硬質の水です。こうした水は水割りやコーヒーの水として使われるほか、高血圧や健康にもよいとされています。

(※2012年6月4日の採水の分析結果では、硬度は94(源水岩の成分表では125.8)。1リットル当たりカルシウムが22㎎(同30.2㎎)、マグネシウムが9㎎(同12.3㎎)、ナトリウムが15㎎(同16.7㎎)、カリウムが4㎎(同5.7㎎)、サルフェートが40.9㎎(同42㎎)含有。pHは7.4(同7.2)で弱アルカリ性。)

湧出量は毎分4,583リットル(一日6,600平方立方メートル)。こんこんと湧き出る水を求めて、多くの人たちが水を汲みにやってきます。

取水口は源水岩と源泉の二つ

周辺マップ
ピウケナイ川が公園のわきを流れる

「大雪旭岳源水公園」は、ピウケナイ川沿いの一角に、一方通行路に駐車場が整備されており、トイレ棟があります。管理人が駐車場のあるエリアには、多くの人が利用する取水口「源水岩」があります。岩は3つあり、各岩に3つの取水口が設けられていますので、最大9人が取水可能です(環境保全のため協力金の箱が設置されています)。

源水岩
源水岩は3つある
協力金箱が設置されていて100円の協力金を求めている

「源水岩」の水は、ここから300メートル上流にある「源泉」から誘引している水です。その源泉にも行くことができます。駐車場から「源水歩道」(木道)を約300メートル歩くと、突き当りに豪快に湧き出る源泉があります。ここからも取水することができます。

源水歩道
突き当りに源泉

なお、この木道は源泉からの水が流れる小川沿いに整備されており、カツラやイタヤカエデなどの天然の森が広がる静かな環境で森林浴を楽しむことができます。春にはカタクリが花を咲かせます。時には、エゾリスやクマゲラなど小動物たちに会えるかも。周辺の水の中にはエゾサンショウウオ、ニジマス、アメマスなどの魚類が生息しています。時間が許せば、ぜひ源泉まで歩いてみてください。

木漏れ日が注がれる散歩道
森林浴と清流を楽しめる
源泉からの水がそのまま清流として流れていく

ペットボトルもある

この良質な天然水を使ってボトル(500mlと2L)入りのナチュラルミネラルウォーターを製造しているのが、この近くに工場を持つ株式会社 大雪水資源保全センター(2013年1月設立)です。加熱殺菌処理をせず、UF膜ろ過方式で自然な味わいにこだわっています。

2013年4月には「大雪旭岳源水」が地域団体商標として登録認定されています(飲料水としては全国初)。ボトルの水は、道の駅ひがしかわ「道草館」やオンラインで購入できます。ぜひ味わってみてくださいね。

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