空知から大雪山や十勝岳が見られる!? 中空知をぐるり一望「神威岳」

【歌志内市】空知管内中部、いわゆる中空知は、10市町(5市5町)で構成されます。そのほとんどの町々をぐるっと一望できるスポットがあります。それが、歌志内市と赤平市の境界に位置する「神威岳」(かもい岳とも表記)。春や秋の早朝は雲海が見られます。そして、天気に恵まれれば、空知にいながらにして十勝岳連峰や大雪山までも見ることができるのです。

車で頂上まで一気に!3つの展望台から各方面を眺める

神威岳山頂へは夏季に限り車で行くことができます。山頂へ続く道路は、道道1027号線沿い、歌志内市のかもい岳国際スキー場ロッジ横から入ります。ゲレンデを活用したパークゴルフ場を横目に、曲がりくねった狭い山道をひたすら登っていきます。ちなみに山頂を市の境界線が走っているため、登山道の途中で赤平市に入り、頂上で再び歌志内市に入る形となります。神威岳頂上にはスキー場のリフト設備や放送局の中継施設があります。

神威岳は標高468m。その頂上には大きく分けて3つの展望台があります。まず山頂展望台として扱われる西展望台、十勝岳方面の東展望台、観望岩のある南展望台です。北展望台はありませんが、頂上付近の登山道から見える景色を北側と捉えることもできるでしょう。

中空知の田園地帯を眺める!かもい岳 山頂展望台「西展望台」

ここからは中空知の平野部、そしてその奥の暑寒別岳や樺戸のピンネシリといった山々まで一望できます。平野部には田園が広がり、滝川市、砂川市、新十津川町といった町々の位置関係をはっきりと視認できます。春の時期には水田のほかに黄色いパッチワークも見られますが、これは日本一の面積を誇る滝川市の菜の花畑です。

赤土むき出しの台地になっている西展望台には、木製ベンチとテーブルが設置されており、座って雄大な景色をゆっくり楽しむことができます。鳥のさえずりしか聞こえない静かな環境で、時間を忘れて座っていたいという気持ちにさせてくれます。

▼滝川方面


▼砂川方面、ピンネシリ方面

大雪山や十勝岳連峰が見られる!かもい岳「東展望台」

東展望台は階段で屋上に登れる展望施設「スタートハウス」が設置されています。ここから眺望できるのは、富良野方面。眼下には歌志内市街。山間に沿って細長く市街地が形成されていることがよくわかります。歌志内の住宅をよく見てみると、ヨーロッパのアルプス・チロル地方のような住宅が立ち並んでいることがわかるはず。左に目を移せば山の隙間から赤平市街が見えます。芦別市街は残念ながら距離があり山に隠れてしまい見られません。

驚くのは、晴れていればここから山々の向こうに、左から順に大雪山(旭岳)、トムラウシ山、十勝岳連峰(美瑛岳・十勝岳・富良野岳など)が見えるということ。山に阻まれそれらの山の頂上部しか見られないのですが、それでも、空知管内でこれらの山々を見ることができるというのは貴重な存在です。

▼山間の歌志内市街。遠方に大雪山やトムラウシ山や十勝岳連峰も

▼トムラウシ山・十勝岳連峰のアップ

▼赤平市街も見える

歌志内の町を眺める!かもい岳 観望岩「南展望台」

最後は頂上から南側に少し下った場所に位置する南展望台です。頂上駐車場からは200mほど、約3分歩く必要があります。この展望台は観望岩と名付けられている展望施設で、鉄製の展望台が設置されています。

ここから見られるのは、眼下に歌志内市街(神威・中村・文珠)、右手を向けば平野に広がる砂川市と奈井江町の市街、そして山間の隣町・上砂川町です。目の前の山では石炭露天掘りが行われており、その作業風景と音を確認することができます(東展望台からも視認可能)。

▼眼下に歌志内の住宅街。山の向こうは上砂川方面


▼奈井江方向

このように、3つある神威岳(かもい岳)頂上展望台は、それぞれ違った角度から中空知を楽しませてくれます。また、中空知の町々がどの位置関係にあるのか理解するうえでとてもよい場所と言えます。滝川市、砂川市、赤平市、歌志内市、奈井江町、新十津川町、雨竜町、浦臼町、上砂川町、それぞれの市街がどこなのか、地図を片手に当ててみるのもよいでしょう。