夜の新十津川駅に臨時列車がやってきた!札沼線沿線でエキアカリ開催

2020年5月7日付で廃止となるJR札沼線(学園都市線)の北海道医療大学駅-新十津川駅間。廃止まで100日を切った2020年2月1日(土)夜には、沿線4町の5駅で廃止前最後のイベント「札沼線エキアカリ2020」が開催されました。

廃止前最後のエキアカリ

エキアカリ(思い出お~い札沼線実行委員会主催)は2012年に新十津川駅で「かまくら祭り」として始まった冬のイベントで、廃止決定後の2019年までには沿線4町4駅(石狩金沢駅=当別町、豊ヶ岡駅=月形町、浦臼駅=浦臼町、新十津川駅=新十津川町)に拡大、2020年は札比内駅(=月形町)を加えて5駅で開催されました。今年5月に廃止が控えるため、今回が廃止前最後の冬のイベントとなりました。

札沼線エキアカリ2020は、駅前をバケツの水を凍らせたアイスキャンドルや紙袋ランターンで彩ったほか、地元住民が作った雪像がお目見えし、駅によっては温かい飲食の提供も行われました。終着駅の新十津川駅には、町のキャラクター「とつかわこめぞー」が登場しました。「ラストランのぼり」も立てられており、廃止が目前であることを認識させられます。

▼新十津川駅前は滝川に近いからか紙袋ランタンが多数(たきかわ紙袋ランターンフェスティバル)

▼子どもたちに大人気!新十津川町キャラクターとつかわこめぞー

浦臼-新十津川間を臨時列車が延長運転

今回のイベント開催に合わせて、JR北海道は臨時列車を運転し注目を集めました。浦臼駅-新十津川駅間といえば、2016年3月のダイヤ改正で朝の1往復に減便され、終着駅の新十津川駅が日本一最終列車の早い駅になりました。

▼夜の新十津川駅が賑わうのは貴重

この区間で通常、夜に列車が運転されることはありませんが、この日は石狩当別発浦臼行の最終列車を新十津川駅まで臨時延長運転。新十津川駅に19時8分に到着、23分に折り返して、浦臼から先は浦臼発石狩当別行の通常ダイヤの列車として運転することになりました。

一両編成の列車は5分以上遅れ、紙袋ランタンやアイスキャンドルで彩られた新十津川駅に到着。超満員状態だったため、折返し列車も遅れて出発となりました。駅のホームには「ありがとう」の横断幕を掲げられ、駆けつけた多くの人たちが夜の臨時列車を見送りました。

臨時列車が去った後は、新十津川駅舎正面をスクリーンに見立てたプロジェクションマッピングが上映されました。札沼線の歴史写真や駅長犬を織り交ぜながら音楽と映像で駅の紹介をしていました。

札沼線(北海道医療大学-新十津川間)の紹介
日本一早く最終列車が出る新十津川駅の取り組み

(※一部写真・映像:視聴者提供)