イルカ・アザラシ・トドのショーも人気!「おたる水族館」の楽しみ方

おたる水族館は、12月中旬から2月の下旬までの冬期営業と3月中旬から11月下旬までの通常営業の二期に分かれて営業しています。冬期には、海獣公園が閉鎖されますので、人気のトドやセイウチを見ることができません。しかし、ペンギンの雪中さんぽやペリカンの館内ウォークなどを見ることができ、シーズンによって楽しみが違います。

3月18日より、いよいよ今年(2017年)の通常営業がはじまります。そこで、通常営業がはじまる前に海獣公園のセイウチやトドたちの飼育現場に潜入させていただきました。

自然に近い生きものの姿が見られる

おたる水族館のコンセプトは「自然の再現」。飼育下という人工的な中でも生きものたちが本来の姿や能力を見せてくれるような飼育展示環境を創り出すことにより、生きものたちの取り巻く自然を再現することを追求しています。

お客さんには、そういう環境で飼育されている生きものたちのイキイキとした眼、姿を見ていただきたいとおたる水族館は考えています。

▼かわいらしい容姿で人気のフウセンウオ

館内は、本館、イルカスタジアム、海獣公園と、大きく3つに分けられています。

本館には、海のパノラマ回遊水槽やネズミイルカのほのぼのプールやタッチコーナー「さわってEzone」などがあり、ほ乳類、鳥類、は虫類、魚類などが飼育展示されています。

▼海のパノラマ回遊水槽で見られる1mを超える「オヒョウ」(写真提供:おたる水族館)

中でも世界的に飼育例が少ない「ネズミイルカ」は、人が近づくと寄ってきてこちらを眺めたり首を振ったりなど愛嬌たっぷりのかわいらしさ。ただし、現在(2017年3月17日)、メスのアツコが妊娠中のため閲覧を中止しています。出産予定は5月頃ということです。

▼北海道沿岸に生息している小型の鯨類で、未だ詳しい生態や習性がわかっていない「ネズミイルカ」(写真提供:おたる水族館)

おもしろいのはコツメカワウソの展示です。通路をはさんで両サイドに水槽があり、上下がトンネルで繋がっています。トンネルは透明なので、おちゃめなコツメカワウソがあっちに行ったりこっちに来たりするさまを見ることができるようになっています。

▼かわいらしいコツメカワウソ

▼コツメカワウソの展示スペース

上のトンネルでは走る姿を見ることができ、下のトンネルでは泳ぐ姿を見ることができるようになっています。

▼下のトンネルを泳ぐコツメカワウソ(左)と上のトンネルにいるコツメカワウソ(右)

タッチコーナー「さわってEzone」では、浅めの水槽の中にいるウニやヒトデ、タコなどに触ることができます。

▼「さわってEzone」でウニやタコに触ってみよう

別料金のツアーや各種ショーもオススメ

別料金になりますが、ぜひ参加したいのがバックヤードツアーです。給餌の準備や上から見た水槽など、普段見ることのできない水族館の裏側を覗くことができます。

▼バックヤードの海のパノラマ回遊水槽

本館から外に出るとイルカスタジアムがあります。イルカスタジアムでは、「オタリア・イルカショー」が見られます。

▼イルカショーの様子(2016年12月撮影)

本館とイルカスタジアムの間には展望園地があり、冬期はそこでペンギン雪中さんぽが行われます。

▼雪の中をかわいらしく歩くペンギン雪中さんぽは冬期営業期間に見ることができます

本館の外にあるのが海獣公園です。ここでは、アザラシやペンギン、セイウチ、トドなどを見ることができます。

▼海と接している海獣公園。冬期は閉鎖されます

見どころは「セイウチのお食事タイム」や「アザラシショー」「トドショー」です。「セイウチのお食事タイム」は、飼育員がセイウチに餌を与えセイウチの賢さを披露してくれます。

▼大きいけど、茶目っ気たっぷりで愛らしいセイウチ一家

「トドショー」では、トドたちが芸を披露してくれます。飛び込み台からの豪快なダイビングは圧巻です。

▼トドたちの大きな声も聞こえてきて臨場感たっぷり

「オタリア・イルカショー」「セイウチのお食事タイム」「トドショー」などは、時間が決まっています。それぞれの時間はおたる水族館のホームページで確認することができます。

水族館らしいお食事メニューをご堪能あれ

おたる水族館を見学してお腹が減ったら「レストランおたる三幸」でひと休み。広々とした店内は大きな窓があり開放的。窓際の席に着けば、海獣公園や海を見おろすことができます。メニューも豊富でゆっくりと休憩することができます。

▼席数も多く、広い店内

ここにはおたる水族館らしいメニューがあります。

▼セイウチのツララちゃんランチ

▼カメの太郎くんランチ

その他、「あんかけ焼きそば」や「しょうゆラーメン」人気があるのだとか。見た目に子供が喜びそうなメニューと、おとなの舌も満足させてくれるメニューの両方が揃い、家族みんなが満足できるはずです。

おたる水族館には、哺乳類、鳥類、爬虫類、魚類、その他含め、250種5000点の生きものが飼育されています。道民のみならず、全国そして世界中の方々の憩いの場であるとともに、人間生活と自然との「懸け橋」であり続けたいと考えています。

訪れた人が、生きものたちの展示を通して、野生生物の力強さと全ての生命の尊さ、そして自然環境の変化などについて興味を持ち、ひとりひとりが自分たちの住むこの星を守り続けていくという気持ちになること。それがおたる水族館の願いなのです。

【動画】おたる水族館冬期営業中の「オタリア・イルカショー」「ペンギンの雪中さんぽ」「さわってEzone」

【動画】休館中のおたる水族館でセイウチ、トドの訓練に潜入

おたる水族館
所在地:北海道小樽市祝津3丁目303番地
電話:0134-33-1400
営業期間
・通常営業:2017年3月18日(土)~11月26日(日)
・冬期営業:2017年12月16日(土)~2018年2月25日(日)
・夜間延長営業:2017年7月15日(土)~8月6日(日)の土曜日、日曜日
営業時間
・通所営業:
 2017年 3月18日(土)~10月15日(日) 9:00~17:00 (最終入館16:30)
 2017年10月16日(月)~2017年11月26日(日) 9:00~16:00 (最終入館15:30)
・冬期営業:10:00~16:00 (最終入館15:30)
・夜間延長 営業:9:00~20:00(最終入館19:30)
料金
 大人:1,400円、小人:530円、幼児(3歳以下):210円
 バックヤードツアー 大人:1,300円、小人:470円、幼児(3歳以下):210円
公式サイト