「ホテルノイシュロス小樽」のてっぺんは回転展望レストランなのか?

小樽を訪れた際、とても気になる建物を見つけました。一見するとよくある四角い建物なのですが、その上に円型状の展望台のようなものが付いています。

そこでふと思い出したのが、以前北海道ファンマガジンで取材した、札幌のセンチュリーロイヤルホテルの回転展望レストラン。小樽のそれも、回転展望レストランなのでしょうか。しかし、センチュリーロイヤルホテル側は「道内ではここだけ」と言っていたはず。どうにもこうにも気になったので、突撃取材してみました。

気になる建物の正体とは、果たして?

▼ウィーンのお城のようと称される外観

近づいてみると、そこは「ホテルノイシュロス小樽」(以下ホテルノイシュロス)というホテルでした。ということは、やはりセンチュリーロイヤルホテル同様、回転展望レストランがあるのでしょうか?

「確かに、以前は回転展望レストランでした」
やっぱり! ホテルノイシュロスのスタッフから予想通りの回答を得て、思わずこぶしを握りました。
「でも現在は回転していませんし、レストランとしても使用していません」
なんと、続いて飛び出したスタッフの証言に、今度は肩透かしを食らった思いです。

▼海を見下ろす絶好のロケーション

現在は回転展望レストランではないとすれば、一体、あの丸い部分はどうなっているのでしょうか。答えは、実際にそこへ上ってみて分かりました。

▼廊下の避難経路図にヒントが!

なんと、ホテルの客室として生まれ変わっていたのです。しかもあの大きな円型スペースを贅沢に4分割して、スイートルームとして使っているというではありませんか。もともと展望レストランだったわけですから、その眺望の素晴らしさは言わずもがな。どこまでも続くパノラマビューが、宿泊している間は自分だけのものになるのです。

気になるスイートを少しだけご紹介

こうなったら、俄然、部屋の様子が気になります。4種類あるスイートのうち、2つの客室を見せてもらいました。まずは、ツインタイプのスイートルームです。

▼オーシャンビュー スイートツイン

シンプルなインテリアで、モダンな雰囲気です。内装がすっきりしているため、窓からのオーシャンビューこそ主役なのだと感じられます。

▼ツインのベッドルーム

ベッドルームも、装飾を抑えた大人の雰囲気。ベッドに寝転がって、いつまでも海の青を眺めていたくなります。

▼バスルームもオーシャンビュー

ホテルノイシュロスの客室は、すべて窓開閉式で海に面しています。つまり、バスタイムにも波の音や海の香を感じることができるというわけです。

▼オーシャンフロント ロイヤルスイート

せっかくのスイートだから、思いっきりラグジュアリーな雰囲気が味わいたいという人には、ロイヤルスイートがおすすめ。中世ヨーロッパのような雰囲気で、非日常を堪能できます。

▼ゴージャスなベッドルーム

重厚感のあるベッドルームは、女性ならきっとお姫様気分になれるはず。寝たままで海が見えるよう、ベッドの向きも工夫されています。

▼元茶室だったという和室

ロイヤルスイートには、6畳の和室も付いています。4人家族でも悠々宿泊できるのがいいですね。

また、スイートルームではお部屋食が可能。スイートならではのパノラマビューで、沈みゆく夕陽を見ながらディナーを楽しむ人が多いそうです。

スイート以外の客室は? レストランは?

これだけ素晴らしいロケーションに建つホテルノイシュロスですから、スイート以外の客室もご紹介しておきましょう。

▼オーシャンフロント ツインルームAタイプ

落ち着いた雰囲気のツインルームです。刻々と変わっていく海の表情をのんびり見ていると、時間を忘れそう。

▼バスルームからの眺め

もちろん、バスルームもオーシャンビュー。スイート同様、窓が開閉式なので、まるで大自然の中の露天風呂に入っている気分になれます。

▼開放的なレストラン「ブラウキュステ」(写真提供:ホテルノイシュロス小樽)

ホテルノイシュロスからの素晴らしい眺望を味わってみたいという人は、レストランのみの利用も可能です。レストラン「ブラウキュステ」では、創作フレンチのコースが味わえます。

▼ランチ「ボヌール」税別2,800円(写真提供:ホテルノイシュロス小樽)

コースはいろいろ用意されていますが、たとえばランチなら「ボヌール」が女性に人気。旬の食材で丁寧に作られたメニューの数々が、少しずつ盛り付けられた、目にもうれしいコースです。

▼ディナー「懐石フレンチ」税別・サービス料込8,250円(写真提供:ホテルノイシュロス小樽)

ディナーでは、和と洋が見事に融合した「懐石フレンチ」が人気です。新鮮な魚介や十勝ブランドの肉料理はもちろん、ホテル名を冠したノイシュロス特製ビスクは絶品。景色と共に、忘れられない思い出になりそうです。

▼夕景に映えるホテルの外観(写真提供:ホテルノイシュロス小樽)

不思議な建物の形に導かれるように訪れると、そこはオーシャンビューが自慢の素敵なホテルでした。一度はここで泊まってみたいと思わずにはいられないホテルノイシュロス。そしてもし可能なら、やはり予約すべきはスイートルーム。ぜひ、あの景色を独り占めする贅沢を体験してみてください。

ホテルノイシュロス小樽
所在地:北海道小樽市祝津3丁目282番
電話:0134-22-9111
公式サイト