【真狩村】
羊蹄山麓の南側に位置する虻田郡真狩村。基幹産業は農業で、人口は約2,140人の小さな村である。
真狩村といえば、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が含まれた水が汲める場所「羊蹄山の湧き水」が有名だ。
休日ともなれば多くの人がポリタンクを持参して、この湧き水を求めて遠方からもやってくる。その人々が帰りに必ず立ち寄るお店があるのを御存じだろうか?
それは同敷地内にある「湧水の里」というお店で、羊蹄山の湧き水を使った豆腐やスイーツを製造・販売をしている。
ここの店舗で作られた豆腐が旨いこともあり、店内はいつも多くの人で賑わいをみせている。
その中でも今ジワジワと人気なのが、豆腐の絞りかすである「おから」を使ったスイーツ「おからどうなつ」である。
羊蹄の湧水で仕込んだ豆腐だから旨い!
羊蹄山麓にある「湧水の里」では、昔ながらの製法で丁寧に作られている30種類以上の豆腐が試食できるとあってか、店内は大勢の客で賑わっている。
豆腐の定番である「絹」や「木綿」のほかに、「レアチーズ豆乳デザート」や「フロマージュとうふデザート」などのスイーツも販売されている。
羊蹄山の湧き水で作られたこれらの商品はどれも人気商品なのだが、今回わたしが紹介したいのが、ドライブのおやつとしては超おすすめの商品だ。それが豆腐の製造工程において、大豆から豆乳をつくるときの絞りかすから作られた、「フロマージュおからどうなつ」(380円)である。
▼おからどうなつ
まずみてほしいのがこの弾力。わたしが指に挟んで押してみても、潰れたり崩れたりはしないこの柔らかさには驚きである。
一口食べてみると、ほんのりとした甘さと優しいふんわりとした食感が口のなかにジワジワと広がっていく。
おからの味をあまり感じさせないので、ついもう1個食べたくなるような美味しさだ。
続いてもう一品おすすめしたいのが「コロコロおからドーナツ(あん入り)」(480円)。
こちらにもおからが使われているが、「フロマージュおからどうなつ」同様、それほどおからの味がしないのが特徴である。
割ってみると、中にはつぶあんがたっぷりと入っており、こちらもつい手が止まらなくなるほどの旨さである。
▼コロコロおからドーナツ
どちらの商品も店に陳列された途端、すぐに無くなってしまうほどの人気っぷりで、調理場は大変忙しそうにしていたのが印象的だった。
それだけ、多くの方に愛されている証拠である。
同店は豆腐も旨いが、今回紹介したおからで作られたスイーツもヘルシーで美味しい。ドライブのおやつとしては最適である。
真狩村をお越しの際は、羊蹄山麓の湧き水で作られたこちらの「おからどうなつ」を堪能してみてはいかがだろうか?
▼湧水の里
所在地:北海道虻田郡真狩村字杜217-1 [地図]
電話:0136-48-2636
営業時間:4~10月 8:00~18:00、11~3月 8:30~17:00
定休日:火曜日
羊蹄山は標高1,898mの成層火山で、富士山にも似たその美しい姿から、地元や北海道民の間では蝦夷富士(えぞふじ)とも呼ばれている。その羊蹄山に降った雪や雨は、隙間の多い山肌から浸透し、標高250m前後にある溶岩と粘土層の辺りで地表に流れ出てくる。
地中を流れ落ちる際に、きれいにろ過される羊蹄山の地下水にはミネラル成分が豊富に含まれており、湧き水の水温は1年を通じて約6.8℃に保たれている。
真狩村にある羊蹄山の湧き水は「神の水カムイワッカ」と呼ばれており、休日ともなれば遠方から水を汲みにくる方もいる。
車で2時間かけて、週に1度ここの湧き水を汲みに来ている人にその理由を訪ねてみると、ここの湧き水を使うと、コーヒーの味がとてもまろやかになるのだとか。