渡島管内鹿部町の道の駅「しかべ間歇泉公園」(運営:株式会社シカベンチャー、代表:大関将広)は、道の駅の人気商品「根昆布だし 天然 白口浜真昆布使用 [鰹節エキス入](500ml)」の限定パッケージ商品「寝込んだ武士」を発売すると発表しました。「根昆布だし」を「寝込んだ武士」に間違えたユニークでシュールなツイートがきっかけで発売に至ったといいます。
発売後大ヒット。道の駅の看板商品の一つに
道の駅「しかべ間歇泉公園」は海の幸と温泉をキーワードにした道の駅で、年間約30万人が訪れます。約12分間隔で高さ15m以上まで吹き出す間歇泉や足湯、特産品の鹿部たらこなど水産加工品をふんだんに取り揃えた「鹿部・食とうまいもの館」が人気です。
そんな道の駅で2019年9月に発売したのが、「根昆布だし 天然 白口浜真昆布使用 [鰹節エキス入](500ml)」(税込み950円)です。
道の駅の運営会社シカベンチャーは、町内で古くから行われてきた真昆布漁の中でも、年に数回しか漁を行わない天然 白口浜真昆布に着目。その美味しさを知ってもらおうと、根昆布を贅沢に使用した、使い勝手の良い液体出汁の旨味調味料を開発しました。
清澄さ、味わいの上品さが際立つ最高級の真昆布と評されることもある天然 白口浜真昆布のオリジナル商品は発売以来人気に。発売以来、道の駅のみの販売にも関わらず年間8,500本を売上、週末には1日100本以上売れる日もあるといいます。
シカベンチャー広報担当の田中健太郎さんは、「1日の売上トップ3に入るほど人気。店舗の正面にスペースを設けて試飲提供していて、味を知った方に購入いただいている」といいます。札幌や道外からわざわざ求めに来る人もいるほか、リピーターも増えています。5月には、姉妹商品としてがごめ昆布入商品の「贅の極み」も発売し、これまでに約950本を売り上げました。
2020年2月には「フードプロフェッショナルアワード2020」3つ星(最高賞)を受賞、5月には国際的なコンクールである「モンドセレクション」で金賞を受賞しW受賞。その味わいが世界的にも評価されたこともあり、たらこで知られた鹿部町の新たな特産品として期待されています。
ユニークでシュールな間違いきっかけに「寝込んだ武士」誕生
「根昆布だし」発売から1周年を迎えるにあたり、シカベンチャーは限定商品「寝込んだ武士」を発売します。
限定商品「寝込んだ武士」は、8月24日に函館イベント情報局が投稿したTwitterのツイートから始まりました。鹿部の「根昆布だし(ねこんぶだし)」を「寝込んだ武士(ねこんだぶし)」に書き間違えたという内容でした。
このシュールでキュートな間違いツイートが思わぬ反響を呼び、道の駅の担当者も反応。絶妙な間違いが面白いということで、本当に寝込んだ武士ひとりを紛れ込ませ、「根昆布だし」を「寝込んだ武士」に書き換えたパッケージデザインを早速自社で制作し、翌日に公開しました。
当初は商品化の予定がなかったそうですが、製造会社もこれに反応。1ヶ月経たずして商品化・発売に至りました。
一つのツイートから始まった新商品「寝込んだ武士」は、2020年9月18日(金)に税込み950円で、道の駅しかべ間歇泉公園で発売します。味は通常バージョンと同じです。(※がごめ昆布入り「贅の極み」の寝込んだ武士バージョンは、今回発売されません。)
「(100本限定なので)すぐ完売すると思う。道の駅まで来ていただきたい」と田中さん。連休は「寝込んだ武士」を求めて、鹿部町を訪ねてみてください。
(※画像はすべてシカベンチャー提供)