これはカワイイ! 世界最小級の馬20頭に会える十勝清水・ムーミン牧場

【清水町】馬といえば背丈の高い動物――。そんなイメージを覆す、「小さすぎる馬」ばかりを飼育する牧場が、十勝・清水町にあります。それが知る人ぞ知る「ムーミン牧場」。世界最小級の馬が何頭も見られるのは、国内ではここだけです。

体高50㎝しかない!「スギタスーパーミニホース」

「ムーミン牧場」は、水の流れがあり静かな森が広がる自然豊かな場所にあります。創設者でオーナーの杉田静雄さんが動物園を作りたいという夢を持って1996年にこの地に移住してきました。

同牧場の見どころはなんといっても世界最小級のミニチュアホースでしょう。白・茶・黒っぽいものなど様々な色の馬、約20頭が飼育されています。国内でもここだけで、世界に目を向けてもアメリカやアルゼンチンにいる程度だそう。

ポニーといわれる括りは肩までの高さが147㎝以下の馬を指して呼ばれますが、ここの馬はなんと体高50cm。サイズは個体によって微妙に違うようで、小さいものだと40㎝くらい、種馬で63㎝、最大でも70㎝。5月頃になると子供も生まれ、その時期には抱っこすることもできるのだとか。いずれにしても、ポニーの最大値の半分以下と、驚きのサイズ。しゃがんでようやく目線の高さが合うほどの小ささです。



ムーミン牧場では「抱っこできる小さな馬」をと、杉田さんがサラリーマン時代に約40年かけて交配を繰り返し、世界最小の馬づくりに励んだといいます。ですから、このミニチュアホースは同牧場のオリジナル。美しくスタイルが良く、歩様も素晴らしく、性格の良い理想的な馬たちは、オーナーの名前をとって「スギタスーパーミニホース」と命名し、品種として確立することを目的としています。

抱っこや散歩できる体験メニューも

ムーミン牧場では、体験メニューも設定しています。仔馬を抱っこしたり、一緒に散歩したり、ブラッシングすることが可能。

また、ミニチュアホースとの触れ合いだけでなく、こちらもミニチュアサイズのヤギ「ピグミーヤギ」も数頭飼育しています。川のせせらぎの音も心地よい自然豊かな牧場なので、林の中を散策するのも気持ちの良いものです。エゾサンショウウオ、日本ザリガニも生息しているそうです。

高さわずか50㎝ほどの小ささのミニチュアホース。かわいくてついつい長居してしまうムーミン牧場は、家族連れはもちろん、デートスポットとしても最適。是非訪れてみてください。

ムーミン牧場
上川郡清水町字旭山南8線54番地27 [地図]
9:00~日没まで、不定休
入園料:大人500円、小人200円。その他有料体験メニュー有
※モデル:竹中里佳