【千歳市】 突然だが水面に立ってみたいと思ったことはないだろうか。映画や書籍などではそのようなシーンが登場することはあるが、あくまでフィクション。実際には、水面に立ったり歩いたりすることは人間にとっては不可能である。ところが、北海道内にはどうやら水面に「立てる」スポットがあるらしい。
「立てる」スポットがあるのは、千歳市西部にあるカルデラ湖・支笏湖。平均水深265m、国内では2番目に深い湖として知られる。これだけ水深のある湖であるが、いったいどこに「立てる」スポットがあるのだろうか。
支笏湖でカヌーツアーを実施する「支笏ガイドハウスかのあ」代表の松澤氏によると、湖面に立てるポイントは支笏湖南側に位置する。付近は遠浅の地形で大きめの岩があり、湖の水位によっては岩の頂上部が水面とほぼ同じ高さになる。波がない凪の時間帯にその岩の上に立つと、湖に立っているような素晴らしい写真を撮ることができるという。湖南側には似た場所が数か所あり、季節や天候による水位の上下で、立てる場所がなくなったり数か所出現したりと変動する。
このポイントに行くにはどうしたらよいのだろうか。まず、徒歩で行くことは不可能。また、支笏湖は動力船規制があるので動力船で行くこともできない。一般の人が自由に行き来するにはリスクが高い場所にあるので、このポイントに行くには「支笏ガイドハウスかのあ」のカヌーツアーを利用するのがオススメ。ツアーは風向き等の天候によって開催場所を変えているので「立てる」ポイントに必ず行くというわけではないが、気になった方はツアーに参加してみてはいかがだろうか。
※取材協力・写真提供:支笏ガイドハウスかのあ
所在地:千歳市支笏湖温泉番外地305号
TEL:0123-25-2430
WEB:http://gh-canoa.com/