今回からはじまる「すながわスイートロード」のお菓子屋さんを一店ずつ紹介していくこのコーナー、記念すべき第1回目は北菓楼砂川本店です。ちなみに「すながわスイートロード」とは、国道12号線を中心にバラエティ豊かなお菓子屋さんが集結する、今や砂川市の新名所です。そうした場所に本店を構える北菓楼。人気の秘密を伺ってきました。
目指したのは「お菓子のお城」
▼北菓楼砂川本店の入口
▼入った正面にケーキのショーケースが
北菓楼が誕生したのは1991年4月のこと。第一号店は砂川ハイウェイオアシス館でした。
「北海道にお菓子のお城をつくろう!」 という壮大な思いが、その原点。なるべく道産の素材を利用しつつ、北海道でいちばんおいしいお菓子をつくる。そうした決意は、北菓楼という名前にも込められています。つまり「北」海道の「菓」子の「楼」閣になるという決意です。
実は、あの見慣れたオレンジ色の紙袋に記載されたロゴマークに添えられたフランス語にも「日本の北国での新しい菓子店」という意味が入っています。
▼鮮やかなオレンジ色もすっかりブランドイメージとして定着
はじめに売り出したのは「夢きらら」という和菓子が中心でした。今でも高い人気を誇る黒ごまだれ餅です。
▼ひと口で食べられる小ぶりなサイズ
1991年9月に「北の夢ドーム」、1992年7月に「夢不思議」というシュークリームを発売したところ、こちらもじわじわと人気が広がっていきます。
ふたつのシュークリームがグッと知名度を上げることになったのは、1992年にリニューアルオープンした新千歳空港でのこと。そこで販売したところ、各航空会社のパーサーや客室乗務員たちに大変な人気を得たのです。空港でキャビンアテンダントたちがまとめ買いする姿が話題となり、口コミでお客さんがどんどん増えていきました。
▼夢不思議(左)と北の夢ドーム(右)
1996年7月に砂川本店がオープン。北菓楼の名が全国的に有名になっていくと同時に、最初に目指していた「お城」が誕生したわけです。
▼広々とした喫茶フロアで優雅な気分に
あまり知られていない北菓楼の農地
現在、北菓楼が目標に掲げているのは次の3つ。「農業の六次産業化」「食育」「定年後の社員の雇用」です。このうちの「農業の六次産業化」とは、生産から販売までを行う多角的な経営形態のこと。
北菓楼では、2012年に農地を立ち上げ、2013年から農業生産をはじめています。この農地では「夢きらら」で使うお米が作られているほか、レストランで出すキッシュやカレーの付け合わせのサラダに使う野菜の一部も作られています。
▼砂川本店の裏に畑があることはあまり知られていない
そんな北菓楼砂川本店の喫茶フロアで食べられるおすすめメニューを聞いてみました。いちばん人気はやはりこれ。好きなケーキにシフォンケーキとソフトクリーム、飲み物がセットになった「ケーキセット」です。
▼このボリュームで617円(税込)という驚きの価格
また、専用のパンから手作りしているという「フレンチケーキ」(税込515円)も人気です。蜂蜜や生クリームなどが付いてきて自分好みの味を作って楽しめます。
▼何をどう乗せて食べようか、迷ってしまいそう
北海道民はもちろんのこと、道外でも大人気の北菓楼。すながわスイートロードの発足時から参加し、砂川市の発展にも一役買ってきました。すながわスイートロードを訪れた際はぜひ覗いてみてください。
▼店員さんの笑顔にも癒されること間違いなし